
山田正紀 ハルキ文庫
『神狩り』
の作家です。
一年半前くらいに読んだと思うのですが、再読してみました。

神狩りのテーマは面白かった。ストーリーはなんだかイマイチだったけれどw

内容(「BOOK」データベースより)
超常能力ゆえに、自らに滅びの運命を課す独覚一族。その一人である結城弦は、長老から、人類を第三次世界大戦の危機に陥れようとする、正体不明の独覚の存在を知らされる。ところが、一族の掟に従い、悪しき独覚を除こうとする結城たちの前に姿を現したのは、ブッダ入滅後五十六億七千万年を経て現世に出現し衆生を救うといわれる弥勒だったのだ…。“神”をテーマに描く傑作SF。
物語は終戦から朝鮮戦争までの時代。そこで起こる様々な事件と超能力を持つ登場人物との関わり。
第二章【独覚】の、「この世の悲惨にはなにか意味があるのでしょうか。」の問いから展開する結城と世耕の会話・・・そこで語られる人類進化。
そして最終章で展開する独覚と弥勒の役割。
仏教をベースにして、神と人類の進化を綴る壮大なストーリーであります。

テーマは壮大で非常に魅力あるものでしたが・・・
ちょっとページ数が少ないんじゃないの・・・

だから、話はちょっと小さくないか・・・

なんか尻つぼみ感が

神狩りと同じく、壮大なテーマは魅力的なんですが、ストーリーが矮小すぎるw
傑作とはおススメできませんね。
秀作・・・・・。
でも、絶対読んでおいた方がいい作品であります。
『人類が進化して環境適応していく』という構想は『ソラリスの陽のもとに』に通じるものがあり、そこのところは面白かったですね。
