2014年07月28日

朝倉センセイ

本 茶席の禅語(上)(下)
西部 文浄   タチバナ教養文庫


一時期、仏教に興味を持ちましてね・・・・・

断っておきますが、宗教としてではなく、哲学としてです。


    オイラ、他力本願ってキライだものw yokotobis.gif


今、書棚に残っているのは・・・

講談社学術文庫
日本宗教事典、八宗綱要、ゴータマ・ブッダ、正法眼蔵随聞記講話、法句経講義、華厳の思想、天台思想入門、一禅者の思索

講談社現代新書
「覚り」と「空」、禅のすすめ 

講談社文庫
歎異抄

第三文明社
法華経現代語訳(上・中・下) 

PHP文庫
般若心経の智慧

角川文庫
宗教を現代に問う(中、下)

・・・全く統一性もなくw

面白かったのは、『華厳の思想』と『宗教を現代に問う』でしたね。『「覚り」と「空」』も良かった。宗教を現代に問う上巻は、人に貸したら戻ってこない・・・もうやだ〜(悲しい顔)

法華経についても、もう一冊どっかにいっちまったー。


比叡山の荒行「千日回峰」空海にも興味がありました。
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いろいろ読んだけれども、ほとんど忘れちまったー 


一時期、知識はついたけれども、智慧とはならずw 悟りを開くこともなく。


『釈迦の教えは哲学であったけれども、いつのまにやら宗教になってしまった。』という結論だけが残りました。



さて。

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この本は20年くらい前に買ったもので、残念ながら絶版になっているようですね。


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内容紹介
茶席においては、掛け物ほど大切な道具はない。本書はそこに書かれた禅語の意味を平易な言葉でわかりやすく解説した、禅の入門書としても最適の書。


日日是好日とか主人公とか天上天下唯我独尊とか喫茶去とか、有名な言葉も収録されています。


以前、喫茶去をペンネームにしたことがあったっけ・・・


さて、この中で、55話、白馬入蘆花(白馬芦花に入る)



白馬入蘆花(白馬芦花に入る)

真っ白な馬が、一面真っ白に咲き乱れている芦の花の中にはいった、同色で見分け難いということで、不一不二の意をあらわした語。

これを日常生活の面から受け取ると、その時その場の事柄に、全身全霊を埋没させて純一無雑になること。




これに似た言葉で、下村湖人の名作・次郎物語第三部に出てくるのですが、



 「白鳥芦花に入る」 

『真白な鳥が、真白な芦原の中に舞いこむ、すると、その姿は見えなくなる。しかし、その羽風のために、今まで眠っていた芦原が一面にそよぎ出す。』


朝倉先生!


うーむ。

強烈なリーダーシップで人々を導くのではなく、目立たず真摯に生きることで知らず知らず周囲の人を感化していくという・・・

禅の言葉よりも、ずっとずっと深い味わいのあるお言葉でありますな。


       下村さんって、すごかぁ。  



中学時代に感銘を受けた小説であり、その言葉でありましたが、これもまた、なんら身に付かずにダラダラと還暦ちかくまで生きてきてしまいました。


30代、40代、尖って、尖って、生きてしまったかや。


理想「白鳥芦花に入る」と現実「孤立無援の思想」w

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posted by 金魚 at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月20日

久しぶりに硬い本読んで肩凝った

yokotobis.gif このブログも今日で9周年を迎えました。



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        やったね、やったー。               



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だーれも祝ってくれないから、自分で祝うっぺ。



記念すべき日でありますので、少し硬い本を。



本 漢文脈と近代日本
斎藤 希史  角川ソフィア文庫



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最近、てんで硬い本読まないもんだから、肩凝るなー。


オビには『漢文との格闘が日本の「知」を創った』とあります。



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内容 「BOOK」 データベースより
漢文は言文一致以降、衰えたのか、日本文化の基盤として生き続けているのか――。古い文体としてではなく、現代に活かす古典の知恵だけでもない、「もう一つのことばの世界」として漢文脈を捉え直す。


 序章  漢文脈とは何か

 第一章 漢文の読み書きはなぜ広まったのか

 第二章 国民の文体はいかに成立したのか

 第三章 文学の近代はいつ始まったのか

 第四章 小説家は懐かしき異国で何を見たのか

 終章  漢文脈の地平 






明治時代の知識人には、『漢文の素養』があった、とよく言われます。


『漢文の素養』とは、何ぞや?


徳川家斉の治世、老中松平定信によって打ち出された「寛政異学の禁」。

幕府での正学を朱子学とし、昌平坂学問所を正式に幕府の学問所としたものだが、一般に他の学問を禁じたわけではない。しかし、昌平黌は各藩の学問所のモデルともなったため、全国的に朱子学は盛んになり、士族階級を中心に漢文を読み書きすることが18世紀末から19世紀にかけ広まった。

儒学で重視された「修身・斉家・治国・平天下」、漢文は天下国家を語ることばとして定着していく。



著者は、頼山陽が著した日本外史が近代日本の漢文脈に大きな影響を与えたと評する。事実この日本外史は幕末明治期の大ベストセラーであった(発行部数は30万とも40万とも)。

この書籍の内容と平易な文体が空前のベストセラーとなり、訓読体が主流になるきっかけになったと指摘する。
そしてこの流れが明治時代の知識人の『漢文の素養』を生んでいく。


その後、日本の近代は、漢詩文的なるものから離脱すること、もしくは否定すること、あるいはそれと格闘することによって成立したが・・・


文学の世界では言文一致体がその地位を確立するものの、政治の世界では漢文訓読体がそのまま主流として存続した。法令、教育勅語など


ここで、言文一致体が成立すると、逆に漢文脈から発する精神性が儒教的な道徳として強調され、訓読体が政治性を持ってしまった と著者は、指摘する。


法律の文体を口語化するという動きも平成になってからですからねえ。ずいぶんと年月がかかりました。



おおざっぱにまとめましたが、これでいいのんか 


アマゾン見ても、書評書いてる人いないやんかw



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久々に良書に巡り合えました。肩凝ったけどw 


この本もこれからずっと大事にして何度か読み直すことになるのでしょう。



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posted by 金魚 at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 評論・対談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月14日

権力の闇

本新参 百万石の留守居役(三)
上田秀人  講談社文庫


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内容紹介
 若くして外様第一の加賀藩江戸留守居役を命じられた瀬能数馬(せのうかずま)は、老練な先達ばかりの席で、手厳しい洗礼を受ける。五万石本多政長の娘・琴との身分違いの婚約も周囲の興味を引いた。
 加賀藩の秘事を漏らし脱藩した元留守居役の小沢は上意討ちの手を逃れ、なんと、次期将軍をめぐり実権を握る大老酒井忠清と対立中の、老中堀田家の留守居役に潜り込んでいた。老中は敵に回せない加賀藩は、裏切り者の小沢を目の前にして討ち果たすわけにはいかなくなった。
 その小沢に吉原に呼び出され、まんじりともせぬ一夜を過ごした数馬は、それでも術中には嵌まらず堂々と渡り合ってみせた。だが留守居役の役目上、接待用の妾宅を用意する必要に迫られる。いままで女と接することもなく、婚約した琴とも手紙でやりとりするしかない若い数馬には、吉原や妾宅での接待など、難題であった。
 そして病弱な将軍家綱は、後継を定めぬまま息絶える。老中堀田正俊は、大老酒井を出し抜き、すばやく五代将軍綱吉擁立に動いた。加賀藩、そして数馬をめぐる運命も大きく動き出そうとしていた。



アマゾンには一人の書評しかありません。


上田ワールドではありますが、彼の作品をほぼ全作読んでいる読者にとっては、いまひとつw




本茶会の乱 御広敷用人 大奥記録(六)
上田秀人  光文社文庫

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内容紹介
 将軍吉宗の寵姫・竹姫の代参の警固を無事に果たした御広敷用人の水城聡四郎。しかし、竹姫に対して、大奥でもっとも陰湿な罠がまたも仕掛けられた。聡四郎はその罠を防ぐことができるのか。一方、聡四郎を襲った御広敷伊賀者の元組頭・藤川義右衛門は、新たな展開を仕掛けるべく「大物」を巻き込むことに――。手に汗握る展開と剣戟が魅力のシリーズ、切望の第六弾。


面白いことは面白いんだけどね・・・


アマゾンの書評に、「若干、展開が円を描いているような・・・・」というのがありました。

   
つまりはね、まだるっこしいっつうことかな。


確かに、藤川は、しつこいw


ファンにとっては、確かにもっと展開早くしてほしいよなぁ。



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posted by 金魚 at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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