2015年01月10日

新年早々、夢もチボーもない話

本 資本主義の終焉と歴史の危機
水野 和夫 集英社新書


経済の本はめったに読まないのですが、タイトルに魅かれたので弾みで買ってしまいました。


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しかも、錚々たる人たちが推薦してるなぁ。

【各界の識者からの推薦】
■中谷巌氏(一橋大学名誉教授) ■佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官) ■溝口敦氏(ノンフィクション作家)■内田樹氏(神戸女学院大学名誉教授)




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【目次】
はじめに――資本主義が死ぬとき
第一章 資本主義の延命策でかえって苦しむアメリカ
第二章 新興国の近代化がもたらすパラドックス
第三章 日本の未来をつくる脱成長モデル
第四章 西欧の終焉
第五章 資本主義はいかにして終わるのか



内容(「BOOK」データベースより)

資本主義の最終局面にいち早く立つ日本。世界史上、極めて稀な長期にわたるゼロ金利が示すものは、資本を投資しても利潤の出ない資本主義の「死」だ。他の先進国でも日本化は進み、近代を支えてきた資本主義というシステムが音を立てて崩れようとしている。一六世紀以来、世界を規定してきた資本主義というシステムがついに終焉に向かい、混沌をきわめていく「歴史の危機」。世界経済だけでなく、国民国家をも解体させる大転換期に我々は立っている。五〇〇年ぶりのこの大転換期に日本がなすべきことは?異常な利子率の低下という「負の条件」をプラスに転換し、新たなシステムを構築するための画期的な書!


資本主義に民主主義は似合わない。


むしろ、 帝国主義 がふさわしい。


単純な話で、商売において、全ての人が儲かることはありえない。

損する人がいるから儲かる人がいるわけで、高度成長する国があるとすれば、その国を黒字にしている大幅赤字国が存在するのだろう。

欧米各国が先進国として発展するためには植民地にされ奴隷化された多くの後進国があった。


そうした国々の中から、技術立国により新たに発展する国が現れれば当然先進国の利潤は減り、経済は停滞する。



・・・この程度のことは、経済のド素人のオイラでも想像がつく。



新興国の参入によって利潤低下した、つまり儲からなくなった先進国は、新たに『電子・金融空間』という世界を創り、膨大な利潤を上げるようになった。


しかし、これによって中間層が没落したと著者は指摘する。


資本主義で利潤をあげるためには「周辺」が必要であり、それは実物経済では他国(後進国)であったが、それが新興国となって「周辺」が失われたため、ターゲットは国内となり、少数の富める人々と多数の低所得者層が生まれ、中間層が没落したというのである。

「周辺」ってのはマーケットであり、搾取・略奪の場ってことなんでしょうね。



資本主義において豊かになれるのは15%だそうで、かつて先進国15%が残り85%から資源を安く輸入して発展してきた。



現在は一国のなかの15%が富裕層として存在し、残り85%はその支えになっている格差社会となった。


「雇用なき経済成長」でしか資本主義を維持できなくなった・・・・・


民主主義は価値観を同じくする中間層の存在が不可欠で、多くの人の所得が減少する中間層の没落は、民主主義の基盤を破壊すると著者は「資本のための資本主義」を危惧する。



オイラが感覚的に「このままじゃもうヤバいんじゃないの」と思っていたことを水野さんが明解に論理的に示してくれた。



アマゾンのブックレビューも評価が高い。


評価の低い人たちは、「解決策を示していない」と批判しているが・・・


解決策を示せたら、ノーベル賞ものだよw


問題点を指摘したら解決策も示さねばならないなんて誰が決めたルールなのよw



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オイラが小学生の時、宇宙ロケットの開発が進み、月着陸も成し遂げられた。

少年雑誌には、21世紀以降人類の宇宙進出が実現するという記事があふれていた。


が・・・・

どうやら現在の人類の科学技術では採算の合う宇宙進出は不可能のようである。


     『新たなる周辺』は創りだせなかった。



人類が今後新たなる発展を遂げるためには、相当なレベルのブレークスルーが必要なのだろう。



それがなければ、人類はこれで終わっちゃうw


『世界中の人々が豊かな生活を実現する前に、資源は枯渇する』って星新一さんの文を高校生のときに読みました。



【ガラガラポン】をすればとりあえず解決するんだろうけど、そんなことはしたくないよねwww


なんだか心が冷え冷えとするような本ですなぁ。



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posted by 金魚 at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 評論・対談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月07日

つぶやく

『ささらさや』、おもしろかったそうで、何よりです。

(「馬鹿っさや」の連呼は△でしたが・・・)


おっしゃるとおり、オイラもそう思った。
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掌の中の小鳥 もなかなかイケます。
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っつうより・・・・・


『モノレールねこ』は、どうしたんじゃーい!  



そういえば・・・


『青山望シリーズ』が見つからないとか。


考えてみれば、それよりも、


今野敏さんの、『警視庁強行犯係・樋口顕・シリーズ』のほうが、オススメですね。


一般人と同じく悩みをかかえた警察官を描く作品。スーパーマンでないところがいいですね。



え? 誰に向かって書いているんですって?

       



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posted by 金魚 at 01:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 閑話休題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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