2006年06月01日

久しぶりに、我輩は猫であるを読む。

猫 我輩は猫である 猫
夏目 漱石  新潮文庫

吾輩は猫である
夏目 漱石著
新潮社 (2003.6)
通常2-3日以内に発送します。


何度も書いているが、やはり名作は名作。若ければ若いなりに、年をとればその年相応に楽しめます。


この作品は、漱石の代表作ではありますが、内容からなんとなく他の小説と比べて軽く見られているような気がします。

しかし、これこそ漱石の最大傑作ではないだろうか?


内容はかなり異色ではあります。


1 猫が主人公であり、猫の視点から人間社会を観察批評するという形式をとっている。

2 かなりふんだんに社会批評を行っている。
  漱石の小説は、登場人物による社会批評・西洋文明批判がお約束。

3 盛り込まれている薀蓄の量は膨大である。
  語注の数ははんぱじゃない。



どこをとっても面白いのですが、最後の章にある、


iモード 前申す通り今の世は個性中心の世である。一家を主人が代表し、一郡を代官が代表し、一国を領主が代表した時分には、代表者以外の人間には人格はまるでなかった。あっても認められなかった。それががらりと変わると、あらゆる生存者が悉く個性を主張し出して、だれを見ても君は君、僕は僕だよと云わぬばかりの風をするようになる。


ここからの文章がスゴイ。これって明治時代に書かれたんですよね。


漱石は21世紀の今日まで見透かしていたのでしょうか?




ぴかぴか(新しい) 学生時代に読んで忘れてしまった方、も一度読み直してみては。


          がく〜(落胆した顔) 驚きますよ るんるん

posted by 金魚 at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 漱石大先生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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