2014年01月03日

正月は(も)時代小説

本百万石の留守居役(一)  波乱

上田氏の傑作、奥右筆秘帳が完結してしまった喪失感。その大きな穴を埋める作品が出てくるのか?

満を持して送り出された小説。2か月連続刊行という触れ込みでありました。


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期待しちゃうよね。   


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加賀百万石。江戸城の実権を握る大老酒井忠清は、なんと外様大名の加賀藩主前田綱紀を、次期将軍に擁立しようとする。外様潰しの策略か、親藩入りの好機か。藩論は真っ二つ。襲撃された重臣前田直作を助けた若き藩士瀬能数馬の運命も、大きく動き出そうとしていた。大型新シリーズ、開幕! 文庫書下ろし。


充実した内容、おもしろそうです。


即日読んでしまい、2か月連続刊行という2巻目を待っておりましたが、いっこうに出版されませんで・・・


おいおい、もう年末じゃないのよ。来年に持ち越しかぁ?



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ギリギリで店頭に並びました。12月13日発行って、ウソだろう。クリスマスにも出てなかったぞ。


本 百万石の留守居役(二)  思惑

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徳川に藩主を渡せるかといきり立つ御為派。藩主綱紀は国元で孤立する前田直作を江戸に呼んだ。数馬がその護衛役に選ばれた。「堂々たる隠密」と加賀であだ名される五万石の筆頭家老本多政長は、出戻りの娘・琴を数馬と娶せる。その琴を金沢に残し中山道を急ぐ数馬。無事、峠越えを果たせるか!?文庫書下ろし。


世継ぎのいない4代家綱。確執のある弟らには将軍の座をわたすつもりはない。自分亡きあと、政権を支えた大老酒井に続けて執政をとらせるべく、秀忠の血筋をもつ外様大名の前田綱紀に将軍の座を譲ろうと画策する。

外様でありながら百万石という大大名の前田家。生き残りをかけて徳川と婚姻を結んだことがかえってその存在を脅かしているという皮肉。



大胆な構想でありますが、『天主信長』よりは遥かにリアリティがあるw

史実がありますから、幕府の結果は分かっていながらも、幕閣、将軍後継候補、加賀藩の思惑が複雑に絡み合い、いつもながらの権謀術数の上田ワールドに引き込まれます。


天衣無縫な山手、痛快無比で人情をあわせ持つ池波、人情味あふれ文学性の高い山本、さらに権謀術数の上田と、読み比べてみると飽きがこない。


上田さんでお腹いっぱいになったら、周五郎さんに癒していただけばいいのでw




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posted by 金魚 at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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