2015年08月23日

今頃読む【 日本辺境論 】

本 日本辺境論
内田 樹  新潮新書



2010年に「新書大賞」になり話題になったのは記憶にあります。


タイトルから内容を想像して読む気がしなかったんですよね。


お盆に会ったKくんが薦めるので読んでみることにしました。



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養老孟司が絶賛するんじゃ、ダメなような気もするけど・・・




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内容(「BOOK」データベースより)
日本人とは辺境人である―「日本人とは何ものか」という大きな問いに、著者は正面から答える。常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。丸山眞男、澤庵、武士道から水戸黄門、養老孟司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本を論じる。読み出したら止らない、日本論の金字塔、ここに誕生。




アマゾンで三ツ星半っつうことは、凡作っつうことよね。

まー、ブックレビューでも酷評があることw


おっしゃるとおり、言い訳が多い・・・ご自身で駄作と思ってるのかいなw

「最初にお断りしておきますけど、本書のコンテンツはあまり(というかほとんど)新味がありません」
「もう一度申し上げますが、この本には、ほとんど創見といえるものは含まれていません」
「何度も申し上げますけれど、この本にはみなさんが期待しているような『新しい情報』はありません」

・・・やれやれ。


レビューのなかで、

「ベルサイユ会議で日本の代表が自国権益に関すること以外喋らなかったから多くの国を失望させた」

著者のこの文に強引過ぎると批判がありました。

オイラもこの主張には納得ができません。


「第一次世界大戦の教訓から、欧米諸国は『新しい国際秩序』の構築を目指したが、日本はこれに貢献できなかった。」

当たり前です。彼らの唱える新秩序というのは、自分らの植民地支配の保全・権益の保守が目的なのですから。


アメリカなんて、当初は日本を相手にせずに四大国だけで会議しようとしてたしw 

日本は、人種的差別撤廃という重要な提案を行っている。これにオーストラリアやアメリカ合衆国上院が強硬に反対し、ウィルソン合衆国大統領がつぶした。


この人種的差別撤廃国際的合意となれば、植民地支配に大きな影響を与えたはずである。それを拒絶した列強の『国際新秩序』というのが植民地支配と現権益の保守という『旧秩序の固守』であることは明白であろう。

こういうところを無視して、日本が二十世紀の国際社会に貢献する責務を日本の指導者たちは負わなかったというのはいかがなものか。



著者が認めているように、他の論者の引用が多く、また自説は強引、ちょいとついていけませんでした。


この本に書かれているテーマについていえば、内田さんの論よりも、


「日本史」の終わり

と、

漢文脈と近代日本


を読むほうか゛よっぽど有益だと思います。

  (この二冊については、ブログで紹介済み)


もう二度と内田さんの本は読まんなー。



こんな本が大賞第一位になるなんて「新書大賞」っていいかげんなんだなぁとググってみたら、やっぱそうだったw



本は自分で書店で選ばないとダメなんだとあらためて思った金魚であった。



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posted by 金魚 at 09:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 評論・対談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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