2012年12月20日

重い      【警視庁情報官 ブラックドナー   濱 嘉之】

本 警視庁情報官 ブラックドナー
濱 嘉之 講談社文庫


オイラのお気に入りの作家のひとりです。


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今回のテーマは『臓器売買』。いつもいつも重い話ですねー。



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内容(「BOOK」データベースより)
旅行先のハワイで偶然、極盛会組長の宝田を認めた黒田純一。体調不良と噂されていた宝田は入国が禁止されているはずのアメリカで臓器移植手術を受けていた。何かある―臓器密売ルートを暴くため黒田はマニラへ飛び、部下はロスとアモイに潜る。スケールアップした捜査に舌を巻く警察小説の進化形。


中国における臓器売買の実態。

中国では、死刑囚からの臓器の摘出とその運用について、国家規定で定めている。


重罪を犯した死刑囚ならと思う人もいるかもしれないが、中国の裁判は厳格ではない。さらに死刑囚には政治犯も含まれている。おぞましい。

この小説では、死刑囚から摘出された臓器がブローカーによって海外に高額で売買されるという密売ルートの捜査を描いていく。


コミックでは既に、『中南米での臓器目当ての幼児誘拐』を描いているものがある。
       当然ながら、幼児は殺害されている。

     ゼロ・・・全巻読みたいなー。


この作品ではそこまで突っ込んだ内容はないが、スケールの大きい犯罪をとりあげており、読みでがあります。

    さすがに4作目ともなると、少々飽きてきたけれど・・・・・面白い。


ミステリの分類に入れてはいますが、『警察小説』です。
      推理小説好きの方にはあいません。


警視庁公安部・青山望シリーズの方がオイラは好きかなぁ。







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posted by 金魚 at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月23日

軽い 【ビブリア古書堂の事件手帖 三上 延】

忙しいと言うほどではないのですが、なんとなく気ぜわしくて、じっくり本を読む気になれず、ダラダラと過ごしてしまいました。


本 ビブリア古書堂の事件手帖 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜
三上 延   メディアワークス文庫


何週間か前から書店に3作並べられておりまして・・・・・

オビには、

『2012年本屋大賞文庫初ノミネート!!』

『書店員さん・新聞・雑誌からも大絶賛!!』

『本の雑誌が選ぶ2011年度文庫ベストテン第1位』

『TBS系列王様のブランチで紹介されました!』


とずらずらっと。


・・・・・・・・・


こういう本って絶対たいしたことないんだよなw

気を引く作品名と、きれいな表紙イラスト 撒き餌がうまいw

と、重々分かっていたんだけれど・・・・・


エラリー・クイーンの『ローマ帽子の秘密』がなかなか読み進まないので、買っちまったーw

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        軽くて読みやすいこと。







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内容(「BOOK」データベースより)
鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。


安楽椅子探偵 って、基本的に嫌いなんだよね。

主人公二人のキャラ設定もオイラには合わん。



50過ぎたオジイには、無理っ。

当たり前、当たり前・・・・・・。

中学生、高校生向きですな。


まー、オジサン、オバサンが読むんであれば・・・・・

電車の中で読むとか。

車の送迎の待ち時間に読むとか。

イヤイヤイヤイヤ・・・・・暇つぶしに読めなんて意味ではありませんけど。


『2012年本屋大賞文庫初ノミネート!!』『書店員さん・新聞・雑誌からも大絶賛!!』『本の雑誌が選ぶ2011年度文庫ベストテン第1位』『TBS系列王様のブランチで紹介されました!』


まぁ、書店員・新聞・雑誌のレベルが落ちたってことでしょうか。



えっ! がく〜(落胆した顔) フジテレビ月9枠ドラマ化ですって?

ヒロイン栞子を演じるのは、剛力彩芽ちゃん!?


原作イメージそこまでぶち壊したキャストってええのんか。がく〜(落胆した顔)

         作者もよく納得したよねー。



あっ・・・・・ボロクソに書いちまったー。


ええっと・・・・・。


続編2作を買おうかどうかと・・・・・。


ドラマ化されちゃったらもう、恥ずかしくて買えんよね。


買うなら今のうちかぁ。


でも、買って読むかなぁ。


娘に読ませるかぁ。


車に常備しておいてもいいかぁ。


・・・・・・・・・・・・・・


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posted by 金魚 at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月29日

警察小説ばっかり。

最近、警察小説ばかり読んでいるなぁ。

これらは、ミステリというより、大衆小説ですね。

本 同期
今野 敏   講談社文庫

     今野さんの新しいシリーズのようです。


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内容(「BOOK」データベースより)
警視庁捜査一課の宇田川は現場で発砲されるが、突然現れた公安所属の同期の蘇我に救われる。数日後、蘇我は懲戒免職となり消息不明に。宇田川は真相を探るが、調べるにつれ謎は深まる。“同期”は一体何者なのか?組織の壁に抗い、友を救おうとする刑事の闘いの行方は!?今野敏警察小説の最高峰がここにある。


面白いんだけどなぁ・・・・・。


主人公らが本ボシに狙いを定めたり、捜査の核心をとらえても、上層部は誤った捜査方針を続け組織の秩序を乱さぬよう締め付ける。

物語がパターン化してるかなぁ。

    事件は現場で動いているW

今野さんの作品読み過ぎなんですねW


どうせなら、隠蔽捜査シリーズ読みたいよね。


今は、濱さんの小説の方に魅かれているオイラです。


本 政界汚染
濱 嘉之   文春文庫


『同期』より前に読んでいたものですが。


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内容(「BOOK」データベースより)
次点から繰上当選した参議院議員の周辺で、次々と関係者が死んでいく。ある男は右腕が川に浮かび、ある男は不自然な交通事故に―。警視庁公安部警部・青山望の前に現れたのは、選挙ブローカー、刀匠、中国人鍼灸師、暴力団…。彼らが大きな権力の一点に結び付く。徹底的にリアルさにこだわった文庫書き下ろしシリーズ第二弾。


ストーリー展開の面白さはもちろんですが。

この世の中の暗部、裏社会の怖さ・・・・・

ホラー小説よりよっぽど恐ろしい作品ではないかいな。がく〜(落胆した顔)

こういう小説を読むと、小市民として平凡に生きていることがどんなに幸せなことか思い知らされるものですね。


硬派にはおススメの作品。

      先に、『完全黙秘』を読んでくださいね。


そうだ、このシリーズも、同期が描かれています。

       
         ・・・・・そろそろ、クラス会考えんとな。




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posted by 金魚 at 20:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月02日

やっと出たね、隠蔽捜査・3

本 疑心 : 隠蔽捜査・3
今野 敏  新潮文庫


疲れていて、本を読む気になれないといいつつ、本屋をのぞいてみたら・・・・・


文庫本、隠蔽捜査の第三弾が出ているやないかーい!

ソッコー買って帰り、読みましたぁ。



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内容説明
 アメリカ大統領の訪日が決定。大森署署長・竜崎伸也警視長は、羽田空港を含む第二方面警備本部本部長に抜擢された。やがて日本人がテロを企図しているという情報が入り、その双肩にさらなる重責がのしかかる。米シークレットサービスとの摩擦。そして、臨時に補佐を務める美しい女性キャリアへ抱いてしまった、狂おしい恋心――。竜崎は、この難局をいかにして乗り切るのか?


 『 狂おしい恋心 』 

うーん・・・・・


今回は、ネットでも評価が分かれましたね。


女性の評判が悪いw


原理原則を大事にして、感情よりも理性を重視し、どんな懸案にも合理性をもって臨むあの竜崎さんが・・・・・


竜崎ファンの女性が怒っておるぞw


人間味があって、また意外性があって面白いという声もありましたが。



 第一作、第二作と比べて軽い、物足りないとの声も・・・・・


前二作では、どんなに困難な立場になっても、理性によって、最も合理的な対処をして解決してきました。

しかし、今回は、竜崎の最も強力な武器である理性が、恋心によって機能不全に陥ってしまった・・・竜崎最大のピンチであります。


ここは竜崎の煩悶が読みどころではないでしょうか。


盟友・伊丹との会話が面白い。


「幼なじみで親友なんだ」という伊丹に対して、いつも「親友じゃない」と否定する竜崎ですが、


         恋の悩みを伊丹に相談した!


やっぱり、頼りにしているんですねw


最終的にはこの恋の懊悩への対処法にたどりつくわけですが、これがやはり竜崎らしい考え方でして。


「俺は、恋愛の悩みをそんなふうに解決するやつを初めて見た」

と、伊丹に言わしめた。


( 作品の初めの部分で、「まったく、こんな唐変木、見たことない」と奥さんがあきれますが、)


ここで伊丹は「ただの唐変木じゃない。筋金入りの唐変木だよ。」と。


こういったところは楽しめたけれども、本筋の事件内容はやはり今一歩。

第四弾は、重厚な作品であることを期待します。



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posted by 金魚 at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月03日

正月休みはミステリかぁ

本 密室の鍵貸します
東川 篤哉  光文社文庫


11月頃買ったのかなぁ・・・・記憶が定かではありません。


テレビドラマで、『謎解きはディナーのあとで』をやってまして。書店で文庫本をとってみると、面白そうで。


でも、なんかミーハーみたいで買うのをためらい、別のシリーズをw 



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60ページほど11月の中ごろまでに読みましたが、中断して他の本を読んでおりました。



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内容(「BOOK」データベースより)
しがない貧乏学生・戸村流平にとって、その日は厄日そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ!かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに?ユーモア本格ミステリの新鋭が放つ、面白過ぎるデビュー作。                     



今日、デパートで家族が買いものをしているときに書店で暇をつぶすさいに、この本を手に取りまして・・・・・8割ほど読んだ w


面白くなったので家に帰り、読了しました。



続巻を読んでみようかと。



その前に、濱さんの、警視庁情報官の3巻目を読まんとな。



本探偵はバーにいる
東 直己  ハヤカワ文庫  



○○くんのおススメで読んでみました。



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うーん、文体がオイラには合わん。つらいな。



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内容
札幌の歓楽街ススキノで便利屋をなりわいにする「俺」は、いつものようにバーの扉をあけたが…今夜待っていたのは大学の後輩。同棲している彼女が戻ってこないという。どうせ大したことあるまいと思いながら引き受けた相談事は、いつのまにか怪しげな殺人事件に発展して…ヤクザに脅されても見栄をはり、女に騙されても愛想は忘れない。真相を求め「俺」は街を走り回る。面白さがクセになる新感覚ハードボイルド登場。


ハードボイルドというジャンル自体がオイラには不向きなようでして。


それにね、


この作家には、女性蔑視のにおいがする。


すいませんが、この一作で終了とさせていただきます。雪



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posted by 金魚 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月02日

結局、今野さんの本を読む

本 レッド
今野 敏  ハルキ文庫


今野さんの文庫本、しばらく新刊が出ていませんで・・・・・

しかたないので、新刊ではないけど未読のものを。


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内容(「BOOK」データベースより)
環境庁の外郭団体に出向させられた元マル暴の刑事・相馬春彦は、仕事への情熱を失った日々を送っていた。そんなある日、山形県にある「蛇姫沼」の環境調査を命じられた相馬は、陸上自衛官の斎木明とともに戸峰町に赴く。だが、町の様子がどこかおかしい。なにかを隠しているような町役場助役と纏わりつく新聞記者。そして「蛇姫沼」からは、強い放射能が検出された―。相馬たちを待ち受けているものとはいったい何か?


安積シリーズや隠蔽捜査シリーズとは全く異なります。


『触発』に近いですね。


解説では、『ポリティカル・サスペンス』ってことで。



本 心霊特捜← それらしい色にしたw
今野敏  双葉文庫 

こういうのって、あんまり好きではないのですが、まー、流れで・・・・・


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内容紹介
神奈川県警鎌倉署に常駐する「R特捜班」は、霊がからむ事件を捜査する。そんな「R特捜班」との連絡係をつとめる大悟は、他の課から胡散臭い目でみられながらも、真摯に事件に向き合い、「R特捜班」の面々を理解し、事件を解決していく。事件捜査に大悟の人間的成長をからめた警察小説。
内容(「BOOK」データベースより)
エレベーターで男が死んだ。被害者には心臓疾患があり死因は急性心不全。事件性は薄いとみる所轄署に“彼ら”は解剖をするように進言する。結果、殺人の疑いが…(「死霊のエレベーター」)。“彼ら”とは、霊が絡む事件を捜査する特別捜査班、“R特捜班”。死んでいった者の哀しみに目を向け、事件の真相に迫る心優しき刑事たち。思わず落涙する「人魚姫」など、著者の技がいかんなく発揮された連作警察小説。


ミステリではありません。


警察小説でもないよな。確かに警察が舞台ではあるけど。


しいて言えば・・・・・


    人情ものですねw


もし、続編が出れば買いますけど、再読はしないな。


レベルが低いという意味ではありません、面白かったです。







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posted by 金魚 at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月25日

久し振りの西村作品

西村京太郎さんの作品を読むのは十数年振りでしょうか・・・・・

                         もっと前かもしれない。


本十津川警部  二つの「金印」の謎
西村京太郎  祥伝社文庫




文庫のオビによれば・・・・・


東京・京都・福岡で首なし殺人事件発生!  
   事件の鍵は邪馬台国の「卑弥呼の金印」!?    
   十津川警部が事件と古代史の謎に挑む



事件と古代史の謎・・・魅力的ですよねー。 


しかも、邪馬台国にかかわる話じゃあーりませんか。


       でも、240ページしかないで。そんなんで内容だいじょうぶだろうか?


買っちまったー。


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内容(「BOOK」データベースより)
 東京・京都・福岡で首のない他殺体が相次いで発見された。現場には“歴史を正しく見ようとしない者”への死刑宣告文と、国宝「金印」の朱印が。十津川警部が捜査に乗り出した直後、怪しげな団体が幻の「卑弥呼の金印」を発見したと発表し、古代史学会は騒然とする。さらに代表の男は殺人犯を知っているというのだが…。十津川警部が古代史と連続殺人の謎を解き明かす。



・・・・・・・・・・



うーむ。



ここまで低レベルなミステリ読んだのは久し振りだなー。がく〜(落胆した顔)


小説は結構あるけど。

            村上さんの海辺のカフカとか・・・オイオイ。



お金をドブに捨てたって感じですね。


古代史の謎なんて全く解き明かしてないし・・・・・つーか、挑んでもいないし。



ここまでひどいインチキなオビや内容紹介も久し振りだよなぁ。



                 ミステリ駄作の極致 ですね 雨

                  
どおりで、サイト検索しても、書評がほとんどないわけだ。やれやれ。


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posted by 金魚 at 18:52| Comment(2) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月01日

そんなに面白くないのかぁ?

本 警視庁情報官
濱 嘉之  講談社文庫


今さんの安積シリーズや鬼平が面白いと思うのは、組織、そしてその中で動く人物に魅かれるからでしょう。



自営業で、複雑な人間関係とは無縁なオイラとしては、大変興味深いし、さらに『 隠蔽捜査 』のような小説にはシビれるものがあります。



最近なかなか面白い本に会えないので、がっかりしているオイラが先日手にして、ペラペラと・・・

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面白いがな。イケる!



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内容(「BOOK」データベースより)
警視庁情報室。それは警視庁が秘密裏に組織した情報部門のプロ集団である。情報室へ舞い込んだ一通の怪文書。エース情報官・黒田は、抜群の情報収集力と分析力で、政・官・財界そして世界的な宗教団体までもが絡む一大犯罪の疑惑を嗅ぎつけるが…。公安出身の著者による迫真の「インテリジェンス」小説。


アマゾンなどの一般読者の感想は、すこぶる悪い。


つまらないだの、小説ではないだの。酷評に近いですね。


オイラはすんげー面白かった・・・・ひねくれもんなんでしょうか。



このブログで、『ミステリ』に分類していますが、狭義のミステリではありません。

分類上は警察小説になるのでしょうが。



公安という職務をリアルに描写し、日本に真の情報機関を構築するというテーマでストーリーが展開される。


いわゆるミステリのように、殺人事件を扱う小説ではないし、派手なアクションシーンもない。




そもそも、公安がそんな世間の耳目をひくドタバタ劇をするわけありませんっての。


粛々と業務を遂行して、秘密裏に任務を完了するのが当たり前。


ガンガン銃を撃ち合うなんて展開になったら、それは失敗でしょう。



一般のミステリやサスペンスを期待してこの作品を読んだら失望する。


『 隠蔽捜査 』を心底面白いと思った方にはおススメの小説。
     今さんのようなうまさはありません、念のため。


第四章は、タイムリーに、原発利権の話題w       お得な小説だと思いますが。



29日に買って即読了。1日に続編を買いに行き、また即日読み切りました。

久々に満足した文庫でした。



本 警視庁情報官 ハニートラップ
濱 嘉之  講談社文庫



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内容(「BOOK」データベースより)
色仕掛けによる謀報活動―「ハニートラップ」に溺れた日本の要人は数知れず。国防を揺るがす国家機密の流出疑惑を追う警視庁情報室トップの黒田は、漏洩ルートを探るうちに、この「罠」の存在に気が付いたが…。「情報は命」そう訴える公安出身の著者が放つ、日本の危機管理の甘さを衝いた警察小説の最前線。



イージス艦の情報漏えい事件、中国情報機関によるハニートラップ・・・長編ながら読み手を飽きさせぬ面白さ・・・・・そう思うのは、オイラだけ?




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2010年08月16日

浅見光彦シリーズの社会派ミステリをまた読む

本 悪魔の種子
内田康夫  幻冬舎文庫





内田さんの社会派ミステリについては、すでにこちらで紹介しております。
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つーか、浅見光彦シリーズで、社会派ミステリしか読んでないのかなぁ・・・・・




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お盆中に読んだにもかかわらず、書評を書くのが億劫で、今日になってしまいましたぁ。犬





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内容(「BOOK」データベースより)
品種改良は、神への冒涜なのか―?茨城県農業研究所の職員が、秋田県の西馬音内盆踊りの最中に謎の死を遂げる。茨城県霞ヶ浦では、長岡農業研究所の職員が水死体で上がった。お手伝いの須美子の依頼で調べ始めた浅見光彦は、巨大な利益を生む「花粉症緩和米」が事件を繋ぐと直感する。「米」をめぐり浅見光彦が奔走する傑作社会派ミステリ。



沃野の伝説も、コメ問題を扱っていましたが、この小説もコメ問題。


しかし、内容は、

スギ花粉症緩和米

             独立行政法人 農業生物資源研究所 のホームページ


がテーマであります。





映画 スギ花粉症緩和米 の話題は、

             グッド(上向き矢印) 期限切れの場合は、このブログ記事の下にこのニュースを載せてありますのでご覧ください。



オイラが花粉症に縁がないこともあり、スルーしておりました。





うーむ。こんなに重厚な内容とは・・・・・





巨大な利権、省の権限の問題がからむ、シビアな話でありました。







 『 沃野の伝説 』を傑作と紹介しましたが、この 『 悪魔の種子 』も、それに劣らぬ


              ぴかぴか(新しい) 傑作 ぴかぴか(新しい)



として、自信を持って紹介いたします。




あ、ミステリの傑作じゃあなくて、社会派ミステリの傑作です、念のため。




『 沃野の伝説 』は、上下2巻ですが、こちらは1冊ですので読むのが楽です。




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上田秀人さんの『 斬馬衆お止め記 』シリーズの「御盾」を読みました。書評は未定。




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映画 「花粉症緩和米」は薬扱い、食品で販売断念…農水省開発に治験必要、実用化遅れ
 花粉症の症状軽減を狙う遺伝子組み換えの「花粉症緩和米」について、農林水産省は医薬品として開発していくことを決めた。

 日常的に食べる手軽な食品としての実用化を目指してきた農水省だが、厚生労働省が「医薬品に該当する」との最終判断を示し、食品での開発を断念した。計画変更を受け、2010年を目指していた実用化は大幅に遅れそうだ。

 花粉症緩和米は、イネの品種改良などに取り組む農水省所管の独立行政法人「農業生物資源研究所」(茨城県つくば市)が研究にあたってきた。動物での薬効試験と安全性試験を終え、2006年度中に食品としての開発を視野にヒトでの安全性試験に入るため、昨年11月には同研究所内部の倫理委員会で試験計画が了承されていた。

 しかし、厚労省は今年1月、農水省が計画している花粉症緩和米は、治療効果を目的にしており医薬品として扱うべきとの最終判断を決定。これを受け、同研究所は、06年度のヒト試験を先送りし、交付されていた約5000万円を国庫に返納することにした。

 農水省は07年度、医薬品としての開発を進めるため、治験(臨床試験)に必要なデータの収集などを行う。医薬品を開発する場合は、副作用や有効性を厳密に検証するための治験が必要で、治験の準備から医薬品としての認可まで5年以上かかるのが一般的だ。

 花粉症緩和米 スギ花粉症を引き起こすたんぱく質(アレルギー物質)の一部の遺伝子をコメに組みこんだ。アレルギー物質を繰り返し注射することなどで症状を緩和する「減感作療法」と同じような仕組みで花粉症の治療効果が期待されている。注射の代わりにコメを食べればよく、負担が軽くなる。

(2007年3月31日 読売新聞)

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2010年05月07日

愛されるホームズ

本 シャーロック・ホームズに愛をこめて
ミステリー文学資料館編  光文社文庫



ミステリの古典中の古典、ミステリが好きな人でホームズを一度も読んでいないなんてことはまずありえない。世界中で愛されている名探偵であります。



背表紙に書かれている文・・・

 英国の作家コナン・ドイルが生み出した名探偵シャーロック・ホームズの活躍する推理冒険譚は、世界中で熱い支持を受けている。
 ドイル亡き後もホームズは“過去の人”にはならず、彼を愛する作家たちにより、パスティーシュ、パロディの中で“現役”の名探偵として活躍し続けている。
 本書は贋作小説の中でもとりわけ水準の高い日本の作家による決定版アンソロジー。




そりゃー、読みたくなるよね。



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まえがき

 ミステリー文学資料館では、これまで「幻の探偵雑誌」、「甦る推理雑誌」(各全十巻)、「名作で読む推理小説史」(全六巻)、さらには『江戸川乱歩と13の宝石』をはじめとする名作シリーズなどを刊行して来ましたが、このたび、新たに『シャーロック・ホームズに愛をこめて』(全二巻)を刊行する運びになりました。
 英国のコナン・ドイルが誕生させたシャーロック・ホームズは世界で最も有名で人々に愛されている名探偵として今も圧倒的な人気を集めています。
 このアンソロジーはそのシャーロック・ホームズや親友のワトスン博士を登場人物として活躍させる日本の作家の書いた優れた短編を収録したものです。
 昔懐かしいガス灯の時代の名探偵が時には名前も変えて、パスティーシュ、パロディなど、さまざまな趣向を凝らした多彩な作品で活躍する姿をどうぞお楽しみください。
               ( ミステリー文学資料館 )




はいっ。楽しみました!




星新一さんの〈シャーロック・ホームズの内幕〉、以前どこかで読んだ記憶がありますが、再読しても、秀逸でした。


夢枕獏さんの〈踊るお人形〉、ラストのオチ、最高でした。



第二集は7月刊行予定だそうで・・・・・楽しみ。



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2010年05月06日

ミステリ・弥勒の掌  

本 弥勒の掌
我孫子 武丸  文春文庫



2、3年前から、読もうかなー、どうしようかなーと迷っていた小説です。



題名が魅力的(思わせぶり)なんだよなー。


でも、日本人作家なんだよねー。



だから、いつも見送っていましたが・・・・・



オビの褒め言葉はスゲーな・・・・・


『 空前絶後の驚きを編集部完全保証 !! 』

『これが現代ミステリーのNo.1です。』


ここまで褒めますかぁ? 
     こういうのって、大抵期待外れなんだよね。



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内容(「BOOK」データベースより)
愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事・蛯原。妻が失踪して途方に暮れる高校教師・辻。事件の渦中に巻き込まれた二人は、やがてある宗教団体の関与を疑い、ともに捜査を開始するのだが…。新本格の雄が、綿密な警察取材を踏まえて挑む本格捜査小説。驚天動地の結末があなたを待ち受けます。




こういう話は好きです。


オビの裏側には、こんな文章が・・・


『最終章・284頁をお読みになったときのあなたの衝撃が、
そしてラスト7行に辿りついたときのあなたの茫然自失ぶりが、まるで目に浮かぶようです。』



まー、ラストのどんでん返しは面白かったですが、そこまではねー。



『  あらかじめ申し上げておきます。
本作は、刑事と教師が足を磨り減らして怪しげな宗教団体に迫ってゆく社会派捜査小説であると同時に、読者を罠にはめようとする壮大な企みが隠された作品でもあります。
どうか注意深く、慎重に、身構えて読みすすめてください。
それでもなお! 必ずや前代未聞の驚きを味わっていただけることを、私たちは保証します。』




オイラって、乱読派ですから。ミステリだって同様。「注意深く、慎重に、身構えて」なんて読みません。
    犯人を推理しようなんてはなから思っていませんし。小説をただ楽しみたい。


だから、しょうがないけど、このトリックずるいよね。



『迫真のリアリティ、サスペンス、そして謎解きの美しさ。
これが、現代ミステリーの到達点です。』




トリックは面白かったけれども、


読んだ後の爽やかさがない。
 

以前酷評した作品に通ずるところがありますね。

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だから、☆☆  三つ星はつけられませんね。




それに、「社会派」というけど、軽すぎ。


内田康夫さんの作品のような重厚さがないようです。
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   文春さん、褒め倒し過ぎ。




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2010年04月13日

音道貴子の短編を読みました。

本 花散る頃の殺人 
乃南 アサ  新潮文庫



乃南 アサさんの『音道貴子シリーズ』の、 

凍える牙

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だいぶ前に読んでいまして、



他の作品も読んでみよーかとは思ったんですが、ちょいと疲れていたもんで、短編を・・・・・。



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内容(「BOOK」データベースより)
『凍える牙』で、読者に熱い共感を与えた女性刑事・音道貴子。彼女を主人公にした初の短編集。貴子自身がゴミ漁りストーカーに狙われて、気味悪い日々を過ごす「あなたの匂い」。ビジネスホテルで無理心中した老夫婦の、つらい過去を辿る表題作など6編。家族や自分の将来に不安を抱きつつも、捜査に追われる貴子の日常が細やかに描かれる。特別付録に「滝沢刑事と著者の架空対談」。



今野さんの安積シリーズの短編同様、ミステリのジャンルでも推理に力点をおいてはおらず、警察小説といってよいでしょう。




      男性作家では、絶対に書けないよね、この作品。




加納朋子さんの小説を読んでも感じましたが、女性作家ならではの視点。繊細ですねー。



乃南 アサさんの作品、もう少し読んでみたい猫




「ボクの町」も、読んでみたいと思っているんですが、それとも、音道貴子刑事の長編にしようか・・・・・。





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2010年03月14日

ようやく読めた続刊、隠蔽捜査2

本 果断 隠蔽捜査2
今野 敏  新潮文庫



やっと、文庫本が出たんですねー。

ようやく読めました。


一気に読みました。




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あの『隠蔽捜査』が帰ってきた! シリーズ第二弾、満を持しての登場。

息子の不祥事で、警察庁から大森署署長に左遷されたキャリアの竜崎伸也。大森署管内で拳銃を持った強盗犯の立て籠り事件が発生、竜崎は現場で指揮を執る。人質に危機が迫る中、混乱する現場で対立する捜査一課特殊班とSAT。事件は、SATによる犯人射殺で解決したが……。吉川英治文学新人賞受賞作に続くシリーズ第二弾。


第21回 山本周五郎賞

第61回 日本推理作家協会賞 長編および連作短編集部門



竜崎伸也

東大法学部卒、国家公務員上級I種試験合格、警察庁入庁。
警察庁長官官房総務課長という要職にあったいわゆるキャリアであるが、息子の不祥事により大森署の署長に左遷。階級・警視長。



やなヤツなんですよね。

でも、いい奴なんです。




正しいことを正しいと言える珍しいキャリア組。



家のことはかみさんまかせ。風呂も自分では立てられない(笑)

「家のことはあたしにまかせる。あなたは国の仕事をする。」

「よろしい。国のために働きなさい。」


今回も奥さん、いいキャラでした。



警察庁時代の部下、谷岡の言葉、

「ご自分が正しいと信じておいでなので、何があろうと揺るがないのです」

に対し、


「俺は、いつも揺れ動いているよ。ただ、迷ったときに、原則を大切にしようと努力しているだけだ」




警察庁刑事部長・伊丹と、タメ口をきける仲・・・ずるいよね。


内田康夫さんの浅見光彦シリーズに通じるようなとこあるなぁ。




充実の長編。前作に劣らぬ面白さ



       傑作としておススメ・・・・男の方にネ。





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2010年02月12日

赤い館の秘密

本 赤い館の秘密
A・A・ミルン  創元推理文庫




確か、去年のうちに買った本だと思うんですが、70ページほど読んで、ほっぽっておいたものです。
          理由は、いつも書いているとおり・・・



昨日は、祝日で暇だったので、密命シリーズをひとまず休んで、ミステリを読んでみました。


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「熊のプーさん」で有名な英国の劇作家ミルンが書いた唯一の推理長編。しかも、この一作でミルンの名が推理小説史上に残った名作。

暑い夏の昼さがり、赤い館を十五年ぶりに訪れた兄が殺され、家の主人は姿を消してしまった。たまたま館を訪れた優雅なる“フリーター”、アントニー・ギリンガム氏は、急遽、探偵稼業を選択する。理想的なワトソン役にも恵まれたギリンガム氏の推理の腕前はいかに―?!

二人のしろうと探偵のかもし出す軽妙な風味と、専門家はだしの巧妙なトリックは、通人の珍重するキャビアの味、と評されるゆえんである。






「熊のプーさん」は読んだことはありませんが、あまりにも有名な作品であることは知っております。


このミステリは、江戸川乱歩の選んだ黄金時代ミステリーBEST10 に入っている作品です。


作者は、天才的な探偵が、神がかり的な推理で難事件を解決するというそれまでのミステリを批判しているようです。彼ははしがきにおいて、

「探偵は、しろうと探偵であって貰いたい」

と書いています。



作者ミルンの狙いは、文庫のはしがきと解説に十分に披露されているので、これ以上は書きませんが、なるほどねー。


この小説では、探偵と同じ手がかりを読者に十分に提示して、また探偵の推理も紹介するという展開になっている。

奇をてらわず、主人公のギリンガムが相棒の友人と協力して着実に推理を積み上げていきます。


これを発展させてハチャメチャにしたのが、コリン・デクスターの『モース警部』でしょうか(笑)


                


ハードボイルドの巨匠・チャンドラーはこの作品の欠点を指摘して痛烈に 批判したそうですが、大人げない。

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古典名作としてご賞味あれ。



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鼻もちならない天才肌のホームズも面白いし、


飲んだくれのモース警部の迷走推理も楽しいし、


ディック・フランシスの競馬シリーズに手に汗握るのも至福であり、


今野敏さんの警察小説にはまるのもよし、


疲れた時は、加納朋子ワールドに癒されようか。




間口を狭めず、ミステリを堪能したい。



あ、でもね、クィーンの陰惨なミステリはちょっと・・・

     オイラ、ラテン系だから・・・犬




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2009年10月19日

ささら さや・・・加納朋子さんの本をまた読んでみる

加納さんのミステリ、


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に続き、もう一作読んで見ました。





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本 ささら さや
加納朋子 幻冬舎文庫




【 モノレールねこ 】は即日読了しましたが、この作品はちょっとかかりました・・・。




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内容(「BOOK」データベースより)

事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。そんなサヤに、義姉がユウ坊を養子にしたいと圧力をかけてくる。そしてユウ坊が誘拐された!ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの愛しく切ない日々。連作ミステリ小説。





50のおっさんが、のめりこんで読むような小説ではありません。




娘に引き続き奨めようと思う作品です。



「 ミステリとして物足りない 」という書評を見ましたが、そんな風に読んじゃーいけないなー。



『 こういうミステリの形もあっていい 』という風に読みましょうね。




どちらかというと、
【 モノレールねこ 】 のほうがオイラの好みに合いました。
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加納さんの作品は、ほっとするやさしさが満ちているのですが、サヤのだんなの『 馬鹿っサヤ 』には抵抗がありました。女性作家だから書けた表現ではないのかなー。




                             
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2009年09月23日

宮部みゆきの最高傑作は『 火車 』?

宮部みゆきさんは、好きな作家のおひとりなんですが、



代表作である『理由』は、つまらないと


             ここで断言して

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しまいました。

           4年も前の話だよ・・・・・


読書好きの仲間たちにも、「理由はたいしたことないね」と共感されました。


しかし、そんな彼ら(彼女ら)が、「『火車』は面白いよ」と言うわけです。





本 火 車 
宮部みゆき  新潮文庫



内容

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。


 

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こういう話は、すかーん。



600ページ近い長編ですが、300ページくらい読んでも面白くならーん。


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350ページごろから、俄然面白くなりました(笑)。





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宮部みゆきさんの小説は、まるでドキュメンタリーのようにかっちりと書かれているんですね。



こんなとこまで書かんでもってとこまでしっかり描かれている。



だから、読むのに疲れます。


だから、こんなことを言われちゃう。
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質問者いわく、

「私は普段、小説はあまり好んで読みません。ですが人気作家さんの代表作ぐらいは押さえておきたいと『火車』を読み始めました」



いかーん ! がく〜(落胆した顔)



宮部さんの小説、理由火車なんて作品から入っちゃいけませんがな。


     それも、小説をあまり読まない方がなんて、無謀すぎる w



龍は眠るや、魔術はささやくから読み始めないと・・・




ええっと、それはそーと、クレオソート。





この小説、確かに相当読み進まないと面白くなりません。長い長い殺人もそうだったし、理由なんて、最後まで読んでもつまらんかった。




         どひゃ ! 犬



海外の小説のように、読んでいてもなかなか面白くならないけれど、後半は、一気呵成に読ませます。



カード社会をテーマとした、社会派ミステリの傑作として評価いたします。




ラストが物足りないという書評もありますが、これ以上ダラダラと書いてもしょうがないでしょう。それまで十分すぎるほど書かれているのですから。

       むしろこの方が余韻があっていいのでは?



宮部みゆきさんという作家は、ミステリをノンフィクションのようにきっちりと書く方?


           それを好むか好まないか。



作風の好みの問題ですね。




これを傑作と評したオイラの同窓生たちを支持します。



           でも、この作品、2度は読みたくないな・・・・・

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        ラテン系の血をひくオイラには、向かないなぁ。




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2009年08月17日

偽のデュー警部 ・ 外国ミステリの逸品

Kさんは、「外国の小説は訳がへただと、読むに堪えないからイヤ」と言ってたなー。



今日、「偽のデュー警部」を久々に再読しました。




本 偽のデュー警部
ピーター・ラヴゼイ  ハヤカワ文庫



確かに、訳がへたくそで、始めのほうは読みにくい。




ストライキね、


じゃなかった、




でもね、


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しょうもないネタいれないの!




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でもね、そのへたな訳のマイナスを補って余りある面白さ。




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            これも、逸品ですね。



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1921年春、かつて読心術の見世物を生業としていたウォルター・バラノーフは、財産家で女優の妻、リディアのおかげで、そこそこ繁盛している歯科医を営んでいた。だが、リディアは女優としては難しい年齢となり、役が付かないことに苛立ち、すべてを捨ててアメリカに行き、旧友のチャップリンに会って、ハリウッドで映画女優として再スタートを切りたいと言いだした。当然、ウォルターもついてくるように、歯科病院も売り払ってしまうという。一方、ウォルターの患者である花屋の店員アルマは、恋愛小説の主人公に自分を重ね、いつしかウォルターに恋をしていた。ウォルターにアメリカへ行ってほしくないアルマは、リディアを亡き者にする計画をウォルターに話す。単身、豪華客船モーリタニア号に乗り込むリディアを追い、偽名を使って乗船するウォルター、そしてアルマ……。 1983年英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞。




初めの登場人物の描写が長いのですが・・・しかたがないんだけど・・・豪華客船に乗ってからは、もう、面白い。



サスペンスとミステリの両方が楽しめるなんて。



オイラがこの文庫を買った時のオビのうたい文句は、

   【 心を酔わせる、上質の味わい。】

           ハヤカワ・ミステリー・フェア 95 のもの。


表紙も上のものとは異なります。





ミステリ・ファンの期待を絶対に裏切らない、


まさに、上質のミステリであります。



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2009年08月15日

乃南アサを読んでみました。     【凍える牙  乃南 アサ】

乃南アサを読んでみたらと、Kさんにススメられました。



この作家の名前は、新聞などでしばしば目にはしておりましたが・・・




書店でいくつか作品を手にして、背表紙の内容説明を読んでみると・・・




く、暗っ!  がく〜(落胆した顔)



ノー天気なオイラには、ちょと無理。犬





その中で、これならオイラに読めそうかな、と買ったのが、



本 凍える牙
乃南アサ  新潮文庫



内容(「BOOK」データベースより)
深夜のファミリーレストランで突如、男の身体が炎上した!遺体には獣の咬傷が残されており、警視庁機動捜査隊の音道貴子は相棒の中年デカ・滝沢と捜査にあたる。やがて、同じ獣による咬殺事件が続発。この異常な事件を引き起こしている怨念は何なのか?野獣との対決の時が次第に近づいていた―。女性刑事の孤独な闘いが読者の圧倒的共感を集めた直木賞受賞の超ベストセラー。





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主人公である離婚歴ある女性刑事、音道貴子が、この事件でコンビを組んだのは、典型的な中年刑事の滝沢。


典型的な男社会である警察組織・・・さらにほとんど男だけの刑事という職域で、音道貴子は、女性蔑視というより、「この世界に女はいらない、足手まといだ」と考える現場たたき上げのベテラン刑事と事件を追うことになる。



この全くそりの合わない二人の刑事が事件の展開の中でどう変化していくのか?というのも、この小説の面白さであります。



えーと、そう言えば・・・




雪虫も、コンビを組んだ二人の刑事のアンバランスを描いていたっけ
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読んでいて、この「雪虫」と、「バスカヴィル家の犬」が思い浮かびましたね。




ストーリー展開は面白く読み手を飽きさせません。砂の器よりよかったかな。



これも、ミステリというより、警察小説でしょうか。



しかしなー・・・・・



乃南さんの作品でも、今野さんの作品でも、登場する刑事さんは、離婚してるは、家庭が崩壊してるは、性格悪いは・・・。



等身大の人間味あふれる刑事を描いているっつうけど、ヒドイね。




もう、スーパーヒーローの刑事ははやらないのはわかりますけど、せめてもう少しかっこよく描いてくれませんかぁ?



あー、岩崎白昼夢(翔んでる警視)が、なつかしい・・・・・






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2009年08月13日

今野敏ばっかり読んでちゃイコンのか。

本 イコン
今野敏  講談社文庫




タイトルからオヤジダジャレでごめんね、ごめんねー





蓬莱読んでから、ずいぶん経ってしまいました。




今野さんの長編作品は、さまざまなメッセージを含んでいまして、



蓬莱では、日本人論を
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リオでは全共闘世代、そして団塊の世代への批判を
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朱夏では夫婦とは、家族とは、そして子育てを問う
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でー、この作品はといえば・・・・・


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内容(「BOOK」データベースより)
マニアを熱狂させるバーチャル・アイドル、有森恵美。主役が登場しない奇妙なライブで、少年が刺殺された。警視庁生活安全部少年課の宇津木真は、仮想現実の世界で生まれたリアルな殺意の真相を探る。電脳メディアに宿る、現代の「聖画」とは!?若者たちの神々は降臨するのか…。傑作長編ミステリー。





・・・・・あ、アイドル論だよ ! がく〜(落胆した顔)





339ページから三輪に語らせる、アイドル論。


納得しちゃうなー。


     こらこら、そこのところだけ拾い読みなんかしちゃ、ダメだよー!




オジサンの時代にはねー、アイドルがそれこそウジャラウジャラいて、すごかったんだよーっ。

      いかんいかん、アイドルをヤスデ扱いしちゃったー犬






それはそうと、クレオソート。






・・・・・この作品は、傑作ではあるまいか?

夏子の酒のクライマックスのフレーズ使っちゃったー。




ほめすぎかな? 秀作程度にしとこうか。



傑作は《 隠蔽捜査 》ということで・・・





この作品でも、家庭崩壊した家族の葛藤を宇津木刑事を作品主人公として描いてます。

????? 今野さん、このテーマ好きなの ? 犬






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2009年08月10日

砂の器・・・・・満を持して読む。

本 砂の器
松本清張  新潮文庫



清張作品で、「新潮文庫」累計販売部数長編第2位・306万部の
『点と線』は、既に読んでおります。



満を持して、第1位、436万部の、『砂の器』を!




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内容(「BOOK」データベースより)
東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する…。




・・・・・・・・・・





雨 面白いですか? この小説がく〜(落胆した顔)




上下巻合わせて950ページにわたる長編ですが・・・




上巻読み終えるのが苦痛で苦痛で もうやだ〜(悲しい顔)・・・・・面白くないもん。




下巻の300ページ過ぎてからかぁ、ようやく面白くなったのは





雪 社会派ミステリ?




ネタバレになってしまうので書けませんが、この程度で『社会派ミステリ』とはねー 犬


社会派ミステリっつうのは、こういうのを指すんでないかい?
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まー、江戸川乱歩さんとか、横溝正史さんとか、おどろおどろしいしょうもないミステリから脱した正統派ミステリの先駆者としての評価はできますが、


      どひゃ、また言い過ぎちゃったかなー がく〜(落胆した顔)




エンターテインメントとしては、現代作家のほうが上ではないでしょうか。




下巻収録の解説で、「ヌーボー・グループの記述が面白い」って書いてあるけど、


ただ、延々と、ヌーボー・グループだもんなー。



あ、この解説、ひどいネタバレのしょーもない内容ですから、絶対未読の方は読まないでくださいね。

・・・・・普通、「ここからはネタバレになりますから」とか、断り入れるものだけど、コイツはなんの前触れもなく、あらすじ・ネタのオンパレードですよ。アホタレ!




清張作品がこれだけ評価されているのが理解できませんが、まあ、全く読まないでいるよりは良かったかなー。



外国の本格ミステリを好む方には、物足りなく感じられるのではないでしょうか?




・・・・・あまりにも評価が高いから、期待しすぎちゃったからいけなかったのかなぁ。





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