2008年12月03日

今年(平成20年)一番 〜 た小説

本 葉桜の季節に君を想うということ
 歌野晶午 文春文庫



ここのところ、日本のミステリばかり読んでいたので、外国の作品を読もうと書店に足を運んだオイラの目にとまったこの本。



こういうタイトルに弱いオイラです。背表紙を見てみると、




「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。




うーむ・・・これは、買いかな?




買ってきて、テーブルの上において、恩田さんの小説を読んでいましたが、ふとわきに目をやると、濡れたふきんにくっついて・・・



ダーッッッ! がく〜(落胆した顔)



買ったばかりの文庫本がびしょ濡れにぃーっ 犬



ファンヒーターの前において乾かしましたが、よれよれに。もうやだ〜(悲しい顔)



ま、しかたなく読みましたけど。



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2003年に発表した『葉桜の季節に君を想うということ』は、第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞を受賞




冒頭の、主人公のセックス描写で唖然としました。


これって、ストーリーの一部として必要? 奇をてらって、読者を取り込もうとしているだけじゃないの?


そして、主人公がコーヒーを盗むところ・・・

こそ泥だよ 犬

ハードボイルド作品の中で、主人公が法を犯すのは、大義のため。

市民を守るため、ヒロインを助けるため、正義を実現するため。

だから、ヒーローがスピード違反のカーチェイスをしたり、建物に不法侵入したりしても容認されるし、それが悪を暴く目的であり、悪を追跡するためだから、他人の車を無断で運転しても、許されるわけです。



それがなんだよ、こいつは! ただ、コーヒーを飲みたいだけ、そして気に入った女性の前でいいかっこしたいだけで、コーヒー店で泥棒をする・・・



極めつけは、ヒロインが、「泥棒じゃないですか」と血相を変えながら、結局飲んでやんの。犬


主人公のセリフ、
「ギブ・アンド・テイクだよ。オレはコーヒーをもらい、注文したやつには教訓を与えた。都会で気を抜いたら命取りだとね。」


と、主人公が対決した



霊感商法のボスの言う、
「(日本の個人資産の半分を保有する)ジジババの財布のひもが緩くなれば不況は解消される。うちは景気回復のために一肌脱いでいる」


のへ理屈と、どう違うのか?


読者はこの主人公に感情移入できるのか。


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小説は、不特定多数の人間が読むもの。それは青少年も当然含まれる。



この作品は、品性下劣




ハードボイルドの読後には、一種の爽快感が生じるものですが、この小説を読了した金魚は、汚物を見たような感想でした。



金魚が今年読んだ文庫本の中で、


     一番の駄作、つうより・・・・・


        台風 不快作 台風

      本がびしょ濡れになったのは、『読むな』という神の啓示だったのね?



こんな作品が、日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞を受賞してしまう日本のミステリ界なんですね。



やっぱ、


    オイラは、外国のミステリが好き!



当分、日本のミステリは読まんけんね。




Eくんの薦める本だけ読むことにしよか・・・・・猫




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posted by 金魚 at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月24日

ハードボイルドだど     新宿鮫

古ーいギャグで、すみません。犬



本 新宿鮫
大沢在昌 光文社文庫


ようやく、Eくんご推奨の小説を読みました。

        彼が、一番面白いよ、という作品。


      
        ani_book2.gif 彼に借りたのは、双葉文庫なんですが・・・ 



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ただ独りで音もなく犯罪者に食いつく―。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。待ち受ける巧妙な罠!絶体絶命の鮫島…。登場人物の圧倒的な個性と最後まで息をつかせぬ緊迫感! 超人気シリーズの輝ける第1作。



組織の一員として周囲に調和できない、孤立した男の戦い、ごくわずかの理解者、そしてヒロインと、定番の構成ではありますが、ハードボイルドとして、文句なく面白い一品。


     休日の午前中、一気に読み切りました。痛快。



池波さんの小説同様、男の読む小説として、おススメします。


    冒頭の11ページだけ我慢して読めば、あとはOK。




犯人の殺人に至る動機に疑問を投げかける書評もありますが、昨今の世の中を見れば、はるかに理解できない理由で殺人が行われているのが現実です。トンデモナイ時代になりましたね。



ただ、今作品では、主人公の立ち回りでのカッコよさはありません。スーパーヒーローとして描いてはいないんですね。男としての生き方がカッコイイということで。


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さて、シリーズ物なので、第二作、第三作を読むのかといいますと・・・浅野光彦シリーズもあるしなぁ・・・猫



今、他の日本人作家のミステリと外国作品のSFを2冊買ってしまいましたので、まずそちらから片付けようかなーと。





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posted by 金魚 at 16:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月30日

浅見光彦を読んじゃった。 【沃野の伝説 上・下  内田 康夫】

本 沃野の伝説 上・下
内田康夫  光文社文庫




・・・・・E君に貸してもらった小説。



日本人作家のミステリ作品を読まないオイラにそれをあえて薦めるEクンであります。猫



『のぼうの城』は面白かった。エンタとして最高です。でも、ミステリではありません。

『残照』を前回紹介しましたが、「面白い」としか言っておりません。
                 許して下さいネ。


さて、今回の内田さんの小説は、テレビドラマでもおなじみの、


    あの、浅見光彦の登場する作品であります。



               ani_book2.gif




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 米穀卸商の坂本が水死体で発見された。死の直前の彼に電話をした人物は、浅見光彦の母・雪江だった。浅見は母の命を受けて調査に乗り出す。
 一方、長野県では、巨額のヤミ米横流し事件が発覚。失踪中の容疑者・阿部と坂本殺害事件との関連を重視した県警は、”信濃のコロンボ”竹村岩男警部を出動させる。
 巨大な米機構の闇を追う二人の名探偵。食管制度を抉る大作!



以上は、背表紙の文。



食料の需給と価格の安定を図るために、戦時下の1942年(昭和17)に制定された食糧管理法。政府が、食糧、特に米の生産・流通・消費を管理するというもので、趣旨は非常時の食糧統制である。
当然のことながら、戦後豊かになれば制度に潜む矛盾が顕在化した。自主流通米、ヤミ米、減反政策への反発。さらにコメの市場開放を求める外圧もあり、食管法は1995年(平成7)に廃止された。


 この食管法廃止の前年に、この制度の矛盾を鋭く抉るような内容で発表されたのがこの小説。



ミステリというより、社会小説として、興味深い作品でした。


つまり、犯人捜しよりも、食管制度の問題点にどうしても読者の関心がいってしまう・・・もっとも、これが殺人事件の要因なんですからしかたがないのですが。


下級米をブランド米として偽装販売するという読者の予想をさらに上回る壮大な犯罪・・・これはゴルゴ13の世界みたいですね。


ファンクラブである浅見光彦倶楽部のアンケートでは、ベストテンにはるかに遠い17位の作品ということです。



作者自身が、「女性には人気がなさそうだ」とか「ポッと出の新人が書いたら、絶対に売れなかったにちがいない」と書いてますもん。
              失礼だな〜

          

でも、オイラの読後感は・・・


           社会派ミステリの傑作。


           15年前に読んでいたら最高だったろーなーもうやだ〜(悲しい顔)



今まで読んだ日本人作家のミステリのベスト3に入る小説ではないかと・・・もっとも、あとの2つはじぇんじぇん思いつかないけど(笑)

      



浅見光彦だけでなく、信濃のコロンボ「竹村警部」が登場するとの謳い文句ですが、実際に事件を解決?するのは、浅見クンでありまして、竹村警部は刺身のツマですね〜。




食管法をめぐる記述を読むのは確かにしんどい・・・上下巻合わせて600ページを超える長編、秋の夜長にこころして読むべし!






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posted by 金魚 at 18:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月26日

秋・・・残照を読む     今野敏・残照

本 残照
今野 敏  ハルキ文庫



出張先のホテルで、夜やることもないので、E君に借りた小説を読みました。
        と言うより、そのために持って行きました。




面白かったです。




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東京・台場で少年たちのグループの抗争があり、一人が刃物で背中を刺され死亡する事件が起きた。直後に現場で目撃された車から、運転者の風間智也に容疑がかけられた。東京湾臨海署(ベイエリア分署)の安積警部補は、交通機動隊の速水警部補とともに風間を追うが、彼の容疑を否定する速水の言葉に、捜査方針への疑問を感じ始める。やがて、二人の前に、首都高最速の伝説を持つ風間のスカイラインが姿を現すが…。興奮の高速バトルと刑事たちの誇りを描く、傑作警察小説。



ミステリの分類に入れましたが、うーん・・・



ミステリでも、サスペンスでも、ちょと違う。本の裏表紙に書いてある通り、『 警察小説 』なんですね。



テレビの二時間ドラマ、あるいは映画向きの小説と言えるでしょう。






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posted by 金魚 at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月09日

読書の秋は、古典ミステリ    【皇帝のかぎ煙草入れ   ディクスン・カー】 

本 皇帝のかぎ煙草入れ
ディクスン・カー 創元推理文庫



不可能犯罪の作家、密室ミステリのカーと呼ばれている作家の長編です。


カーさん(何かへん・・・)のミステリは何作か読んだ記憶があるんですが、覚えてないんですねー。





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出版社/著者からの内容紹介

向かいの家で、婚約者の父親が殺されるのを寝室の窓から目撃した女性。だが、彼女の部屋には前夫が忍びこんでいたので、容疑者にされた彼女は身の証を立てることができなかった。物理的には完全な状況証拠がそろってしまっているのだ。「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」とアガサ・クリスティを驚嘆せしめた不朽の本格編。



こんな書かれていたら、読むっきゃありません。


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うむうむ、文章あんまりうまくない(訳がうまくないの?)けど、結構読めるで。内容的には、とても面白い。



おーっ! クライマックスのトリック、なるほどー!




・・・・・・・・・・・犬





・・・・・・・・・・・がく〜(落胆した顔)





この、トリック、読んだことあるで・・・・・がく〜(落胆した顔)




つーか、このミステリ、既に読んでいるやん! がく〜(落胆した顔)




こんな、変わった小説タイトルにもかかわらず、二百数十ページ読むまで全く気付かず、最後にトリック読んで、初めて以前に読んでいたことに気づいた〜〜〜〜〜z_r4.gif






あ゛〜っ、オイラって幸せな特技持ってる〜
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あほや〜





母と兄が読書好きだったから、おそらく中学か高校時代に、借りて読んだのでしょう。



それはそーと・・・・・        




創元推理文庫の基本図書という文庫オビのタイトルどおり、さすが古典ミステリ、堪能しました。


『φは壊れたね』より、はるかに楽しい作品でした。







          ××××より、実に面白い。

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posted by 金魚 at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月18日

φは壊れたね

森博嗣さんの作品は、評判いいようなので、前々から読んでみたいと思っていました。



で、何から読んだらいいんだ? がく〜(落胆した顔)



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このタイトルに魅かれて、Gシリーズから読んでみることに。



ani_book2.gif φは壊れたね
森博嗣   講談社文庫


背表紙の文・・・

位置情報 その死体は、Yの字に吊られていた。背中に作りものの翼をつけて。部屋は密室状態。さらに死体発見の一部始終が、ビデオで録画されていた。タイトルは「φは壊れたね」。これは挑戦なのか?
N大のスーパ大学院生、西之園萌絵が、山吹ら学生たちと、事件解明に挑む。
Gシリーズ、待望の文庫版スタート!



おおっ! なんかワクワクする内容ではありませんか。



素人さんの書評を下手に読むと、ネタばれしてる場合が多いので、とりあえず読む・・・・・。


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背表紙の文、インチキだな。

        「N大のスーパ大学院生、西之園萌絵が、山吹ら学生たちと、事件解明に挑む。」




さて、文庫読了後、アマゾンさんの書評をいくつか読んでみますと、


位置情報 「タイトルが気になり、森博嗣作品を初めて読みましたが、正直言ってそれほど面白くはありませんでした。」



どひゃ!  オイラとおんなじ感想や〜



位置情報 「 アンフェアです。謎解きの瞬間、がっくりときます。」



どひゃ〜!  はっきり言っちゃってるー。



オイラもですね、読了したとき、第一章の殺害現場の描写はなんだったんだと思いましたよ。



読み手をミスリードする情報を与えるなんて、ミステリの禁じ手じゃないのかぁ?



理系ミステリと呼ばれることもあるらしいですが、そのとおり、

密室殺人のトリック解明だけに重点を置き、犯罪の動機も犯罪者の人物像の描写も不十分なため、薄っぺらな作品になってしまっています。

      どひゃー、ここまで書いちゃってええのんか?



とにかく、がっかりしました。期待しすぎたために・・・




       ワイ(の期待)は壊れたね anryu05.gif





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2008年04月29日

千里眼って、こんな意味?

この本は、もう3か月?以上も前に読んでいるんですが、なかなか書評を書けずにおりました。



本 千里眼
  松岡 圭祐  角川文庫


 日本最強のヒロインが活躍する「千里眼」シリーズが、装いも新たに角川文庫に登場!

 元航空自衛隊初の女性戦闘機パイロットにして、現在臨床心理士の岬美由紀。胸に大きな悲しみを抱えつつ、事件に立ち向かう等身大の女性の活躍を、よりリアルに、より繊細に、そしてよりダイナミックに描く。

 緻密な伏線と鮮やかなどんでん返しで累計400万部を超える人気シリーズ、伝説の新たな扉を開く書き下ろし最新作第1弾。




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主人公のキャラクター設定、ストーリーともに良し。とても面白い小説です。ベストセラーになるはずですね。若い読者は青春してね。



オイラも高校や大学時代にこの本に出会っていたら、全シリーズ読破していただろうなー。猫
           もう、一作でおなか一杯・・・ 


今や、鬼平と剣客商売だもんなー もうやだ〜(悲しい顔)




しかし、タイトルにどうしても違和感が・・・この美由紀の卓越した能力は、千里眼というより、読唇術に近いものでしょう?



位置情報 千里眼(せんりがん)とは、その場にいながら千里先をも見通せる超能力、及び、その能力を持つ者の名前。透視と呼ばれることもある。




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・・・・・ということですから。





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posted by 金魚 at 13:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

三十九階段・・・青春の一冊

三十九階段
  ジョン・バカン 創元推理文庫



ううっ、懐かしかぁ
       なんで、博多弁になるんじゃい?


これも、オイラにとって青春の一冊なんですねー。



たぶん、兄が買った文庫本なんでしょうけれど、高校時代に読んで魅了された一冊です。大学時代も確かに本棚にあったはずなんですが、いつの間にかなくなってしまいました。



それからというもの時々読み返したいと思いながらも、書店に無く、ずーっと、ずーっと恋い焦がれて、苦節二十数年・・・もうやだ〜(悲しい顔)



田舎の書店にミステリの古典があるはずもなく、この正月に八重洲ブックセンターで探してみましたが、



ない! がく〜(落胆した顔)

ない! むかっ(怒り)

ない! もうやだ〜(悲しい顔)


がっかりして、家に帰りました・・・



ところがですね、昨日地元の書店に公募ガイドを買いに行ったついでに文庫のコーナーに回ってみると、




三十九階段がありましたー!yuka.gif




それも、たった一冊。まるでオイラの訪問を待っていたかのように、ひっそりと佇む古典の名作・・・
 
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             ほとんどビョーキですね。



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アフリカからロンドンに帰ってきたリチャード・ハネーは退屈しきっていた。だが、ふと知り合った男が殺されるに及んで、ハネーは恐るべきスパイ団の大陰謀に巻きこまれてしまう。世界大戦の一大危機を阻止する手がかりは〈三十九階段〉という言葉だけ。H・ライダー・ハガード、アーサー・コナン・ドイルと並ぶ、イギリス冒険小説の雄バカン不朽の代表作!



今、昭和三十年代がブーム。ほんとは貧しく苦しかった時代のはずなのに、過ぎ去った昔は美化され、楽しい思い出だけが強調される・・・


それと同じように、青春時代の一冊は、思い入れが強いもので・・・しかも何年も求めても手に入れられなかった一冊でしたから。



しかし、そういうものを差し引いたとしても、



          面白い一作。



フリーダイヤル スパイ小説の古典的名作、ご賞味ください。


           入手しにくいのか〜?





思いもよらず手にした、まさに僥倖。バンザーイ!


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posted by 金魚 at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月01日

探偵ガリレオ・再び

かなり以前に、この記事で東野さんの書評を中途半端に書いてしまいましたが・・・


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            未見の方はクリックしてね。





本 探偵ガリレオ
  東野圭吾 文春文庫


今秋のテレビドラマで、福山雅治主演で高視聴率を取っているようです。


確かに、映像向けの小説ですね。文庫本の解説者も、

「事件が起こるシーンが非常に映像的である」

と述べています。


この解説者、【 佐野史郎 】さんだよー がく〜(落胆した顔)


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超常現象、奇怪な事件に手こずる警視庁捜査一課の草薙が頼りにするのは、親友の湯川学。帝都大学理工学部物理学科助教授の天才的な頭脳で難事件を解決に導く。


生物学以外は嫌いなオイラにとって、事件の謎解きされても物理学はワカンネー!


でも、短編でしかもテンポよく話が展開するので面白く読めます。


第三章の『 壊死る 』では、湯川が女性の身なりだけで仕事を当てるというホームズばりのエピソードを挿れています。
       若い読者には受けそうだな〜。



海外ミステリ・ファンのオイラの見方はどうしても辛口になりますが、若い方にはおススメしておきましょう。大甘〜。



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ところで、湯川役は、東野さんのイメージどおり、ゼッタイ佐野史郎さんだよね。






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ところで、

10月28日の読売新聞で゛【日本推理作家協会創立60周年記念・広告記事】が掲載されてましたけど・・・



そこで北方謙三さんの『ミステリー小説の定義とは?』に答えた東野さんのお言葉。




東野「僕はいろんな所で、ミステリーの定義は読者の数だけあると言っているんですが、じゃあお前はどうなんだと聞かれたら、まず謎があるというのは絶対条件だと思うんです。どの小説も「結末がどうなるか」という謎が必ずあるわけですが、それ以外に謎を持っていて、その答えを読者が求めるようなもの。それを僕は全部ミステリーに入れているんです。」





ああ、コリャコリャ。もうやだ〜(悲しい顔)



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posted by 金魚 at 20:08| Comment(2) | TrackBack(1) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月13日

本格ミステリ・僧正殺人事件

僧正殺人事件僧正殺人事件
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 僧正殺人事件
[著者] ヴァン・ダイン井上 勇
[種類] 文庫
[発売日] 2000
[出版社] 東京創元社

>>Seesaa ショッピングで買う



『グリーン家殺人事件』と比肩される本格ミステリの巨編だそうです。



この小説、読了するのに一ヶ月もかかりました。がく〜(落胆した顔)



たかだか430ページ程度の長編ですから、通常なら2、3日、コリン・デクスターの作品だったら当然のこと1日で読破しているでしょう。


150ページまで読み進んで、面白くなってきました。欧米作品の特徴で、なかなか面白くならないのよね〜。


マザー・グースの童謡の歌詞のとおりに、連続殺人事件が起こる。
無邪気な童謡と不気味な殺人の取り合わせ。



『 名探偵ファイロ・ヴァンスの頭脳の冴えと、一歩一歩犯人を追いつめていく迫力は、他の追随を許さない。』
これ、本の裏表紙のコメントです。オイラのコメントではありません。







        これって、面白いんですかぁ? モバQ




ヴァンス探偵って、もったいぶって、エラソウだし・・・。



ミステリの傑作として、必ずベストテンにランクインする作品ではありますが、

    オイラは期待しすぎたせいか、がっかり。
もうやだ〜(悲しい顔)




でもね、


ぴかぴか(新しい)Xの悲劇と比肩しうる本格ミステリの古典ぴかぴか(新しい)

として、お薦めしましょう。
          こころにもないことを・・・がく〜(落胆した顔)


一度は、読んどこ古典ミステリ・・・ってとこでしょうか。

     


     台風 こういうのって、読まないと、絶対悔いが残るもんね 台風
posted by 金魚 at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月09日

伊坂幸太郎さんの作品・ぱぁとつぅ

オーデュボンの祈りには、がっかりしました。
       (文教堂さんに騙されましたっつうことよね) 猫




ダイヤ 陽気なギャングが地球を回す
  伊坂幸太郎 祥伝社文庫


でも、この作品は、評価が高いらしい。
       また、騙されちゃうのか〜

『映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス』
       なんか、うさん臭くない?

書評でも、『軽妙なセリフの連発』とか。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


もう一度、伊坂幸太郎くんにチャンスをあげよう。


で、

陽気なギャングが地球を回す
伊坂 幸太郎著
祥伝社 (2006.2)
通常2-3日以内に発送します。




もひとつのブログを読んでいただければわかるように、
ぴかぴか(新しい)金魚はわが国とその文化をこよなく愛しています
ぴかぴか(新しい)



でもね、ミステリは駄目なのよね。外国の方が面白い。



日本のミステリは陰惨、暗くてクソまじめなものが多すぎる。




欧米作品のいいところは、その登場人物のウィットに富む軽妙な会話であります。これがミステリ・サスペンスを読んでいる者を救ってくれる。楽しませてくれる。


 揺れるハート 陽気なギャグが地球を救う。 るんるん


小説だけでなく、外国映画やドラマでもこの楽しいジョークが見られて、「どうして日本の物は固いのよ、民族性の違い?」と、常々思っておりました。



そうしたなか、
位置情報三谷幸喜さんのテレビドラマ『王様のレストラン』
を観たときには、「日本でもこんなドラマを作る人が出てきたんだ〜」と、感心し、かつ感動したものです。





さて、本題に入りますが、この小説で主人公達が交わす軽妙なトークは果たして、欧米作家の小説に伍するか?



はっきり言って、


             ウザイ むかっ(怒り)



外国映画で、この主人公達が交わす軽妙洒脱な会話がうけるのは、その放つ場面が

【 主人公が追い詰められた緊迫した場面 】であり、
それが絶妙なタイミングであるから


だと思うのですよ。それが、


この小説ときたらTPOも考えず、やたらめったら、のべつまくなしにベラベラと〜 もうやだ〜(悲しい顔)



さて、小説の構成はといえば、随所に散りばめた伏線が、まあ予想されはしても、うまくかみ合って面白く仕上がっています。
大甘で佳作でしょうか?

 

    

でも、最後のどんでん返し、伏線ミエミエで解かっちゃうもんなぁ・・・



・・・って、ミステリとして最悪? がく〜(落胆した顔) オイラまずいこと言っちゃった?



まあ、この作品はミステリといっても、サスペンスですから・・・
フォローになってないかも〜もうやだ〜(悲しい顔)

posted by 金魚 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月27日

やっぱり本格ミステリは楽しい。  【ゼロの罠  ポーラ・ゴズリング】  

スペード 時計館の殺人
      綾辻行人 双葉文庫

日本推理作家協会賞受賞作全集 68

双葉社 (2006.6)
通常24時間以内に発送します。

日本推理作家協会賞受賞作全集68・・・
そう、第四十五回日本推理作家協会賞を受賞したミステリです。

600ページを超える、重厚な本格ミステリ、読ませます。

密室での連続殺人、最後に畳み掛けるアクロバティックな推理は十分に堪能させてくれます。オススメです。


しかし、こんなに人を殺さなけりゃ小説書けんのかぁ? アホタレ むかっ(怒り)


旧家、あるいは資産家のいわくつきの古びたまたは重厚な造りの家屋敷、病弱な少女、あるいは精神を病む家族、大量殺人。オイラそういう話は好かん。猫


・・・結局けなすのかよ!・・・ここんとこ三村さんの口調でね。





ダイヤ ゼロの罠
      ポーラ・ゴズリング ハヤカワ文庫


貨客機がハイジャックされ、極寒の別荘に閉じ込められた9人の乗客。戸外はマイナス29度で脱出不可能の密室で起こる殺人。そして誘拐犯の目的は?


時計館の殺人のように意味もなく何人も死にましぇん。
      ここんとこ、『101回のプロポーズ』の武田さんの口調でね。

しかし、グイグイと読むものを惹きつける展開。サスペンスにふさわしいテンポの速い展開ときびきびとした文体、軽妙な会話。重厚かつ壮大な構想は傑作と言えましょう。

    だから、外国作品は好き。


長編ながら、一気に読ませる小説です。数年前に読んだものですが、今回再読して改めて感心しました。
完璧オススメグッド(上向き矢印)



三日間で4作の長編ミステリを読んで、今大変満ち足りた気分です。残りの二作品は岡嶋二人の

『焦茶色のパステル』『そして扉が閉ざされた』

これもよかった、白い犬 ぴかぴか(新しい) 感想は次回に・・・。









あのぅ、白い犬は尾も白い・・・おもしろい・・・ということです、念のため。遊園地

P.S 村上春樹さんの『海辺のカフカ』同時進行で読んでますけど、上巻250ページほど読んだところで、ちょっとやんなった〜 もうやだ〜(悲しい顔)  これから面白くなるんですかぁ?
posted by 金魚 at 19:02| Comment(0) | TrackBack(1) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月15日

シュールな小説・・・【オーデュボンの祈り   伊坂 幸太郎】

クラブ オーデュボンの祈り
   伊坂幸太郎 新潮文庫


オーデュボンの祈り・・・風変わりな題名です。


お〜でゅぼん? 香水の名前? 神様の名前?・・・???

ライター・・・ん、そりゃデュポン?

  そこのあなた、『金魚はあほや〜』と笑わない 犬


書店に行くたびに何度も手にし、でも買わずに帰ることを繰り返し・・・。




一風変わった作品名であると、期待してしまいますね。
しかし、【文教堂書店の推薦】だよ。何度も裏切られてるんだよ、との悪魔の囁きが・・・。



「なんとシュールな小説か。
 伊坂幸太郎の記念すべきデビュー作、『オーデュボンの祈り』を最初に読んだとき、まずわたしはそう感じた。ほとんどありえない世界なのに、魅力的で面白く先を読まずにはおれない。今回の文庫化で、あらためて読み直し特異な作品世界にひたりつつ、またしても眩暈に似た感覚におそわれてしまった。」

文庫の解説の冒頭です。


ぴかぴか(新しい)こりゃ〜、もう、読まないわけにはいかないですよ、と天使の囁きが



1 で、読み始めましたよ・・・・・

この現代日本において、鎖国状態の島《荻島》・・・主人公はこの島を百五十年振りに訪れた人間。そして言葉を話すカカシ。支倉常長の名前。

もう、つかみはOKexclamation 前振りは十分、期待は膨らんじゃうよ〜グッド(上向き矢印)



2 で、100ページほど読んでみましたよ・・・・・

面白くならない 何度も書いていますけれど、なかなかエンジンの掛からない外国小説と比べて、起承転結、読者心理を心得ている日本人作家の作品は、すぐに面白くなるはずでは???? シュールだからexclamation&question



3 たかだか450ページ程度の小説。傑作ならば一日で読みます。佳作でも、2,3日あれば読破できます。

なのに、この小説、5日かかっても読み終わりません。

文体がオイラに合わないのかぁ? いや、ちぃとも面白くならないのよ。

祖母さんの警句や、登場人物の気の利いた(つもりの)セリフを挿入するが、これが空回り、ウザイ。



4 ようやく昨日読了しました。

こんなもんが、『第五回新潮ミステリー倶楽部賞』を受賞してるんですね。こんなもんでもミステリかい。

解説者の絶賛がそらぞらしく響きます。あまりのつまらなさにオイラは眩暈に似た感覚におそわれてしまった猫


お断り
酷評していても、金魚のぶんこで紹介している作品は通常は水準以上の佳作、秀作であります。しかし、この作品に関しましてはその保証はできません。
金魚の評価としましては、


            台風 駄作 台風




貴重な時間を無駄にしてしまった・・・もう、イヤもうやだ〜(悲しい顔)
posted by 金魚 at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月11日

ダ・ヴィンチ・コード、今頃読んでます。

スペード ダ・ヴィンチ・コード(上・中・下)
  ダン・ブラウン 角川文庫

ダ・ヴィンチ・コード(上)ダ・ヴィンチ・コード(上)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] ダ・ヴィンチ・コード(上)
[著者] ダン・ブラウン
[種類] 文庫
[発売日] 2006-03-10
[出版社] 角川書店

>>Seesaa ショッピングで買う


やた〜! 待望の文庫化、早かったですね。と思ったら、単行本の刊行は2004年5月でした・・・去年だと思っていました。月日の経つのが早いのですね。

この小説が発刊された時は大騒ぎ、大ブーム、オイラは読みたくて読みたくてしょうがなかったのですが、文庫本以外は読まないという家訓のために(どんな家訓じゃ)堪えて堪えて、やっと読めた、感動したexclamation




ルーブル美術館館長ソニエールが殺害された。その容疑者とされフランス警察に追われる主人公ラングドン大学教授、そして彼の逃亡を助け、祖父の遺言を果たそうとするヒロイン・ソフィー

かわいいキリスト教の聖書の教えを覆す歴史の真実・・・二人は警察の追跡をかわしながら、祖父ソニエールの暗号の解読を求めて行くが、さらに秘密結社が絡み、封印された歴史の解明とともに衝撃的な展開をみせる。かわいい


小説のあらすじもさることながら、キリスト教の薀蓄には圧倒されました。確かにこれは魅力的ですね。聖書は子供のころに読んだきりで、キリスト教にうといオイラが読んでもおもしろいのですから、欧米でベストセラーとなったのも当然だと思います。


ジェフリー・アーチャーディック・フランシスに伍する傑作と言えましょう。(褒めすぎかぁ?)やっぱり、外国のミステリはいいなぁ。


外国の小説特有の、出だしが思わせぶりでなかなか面白くならないという欠点があるのですが、上巻の150ページを過ぎてようやくのってきて、あとは最後まで一気に読ませます(これ、褒めてんの?)


映画化されたそうですが、大学教授の主人公と魅力的な女性のコンビ、そして歴史(伝説)の解明、邪悪な組織との戦い、というなんだか何度も見たような話。アメリカ人はこの手の物語が大好きなんでしょうか。(おいおい、褒めてたんじゃなかったのか?)



イエス・キリストにまつわる小説は以前このブログでも紹介した
クラブイエスの遺伝子(マイクル・コーディ 徳間文庫)があります。
これも大変しろい作品でしたが、ダ・ヴィンチ・コードが白い犬とすれば、せいぜいウサギ程度でしょうか(おの長さを比較してくださいね)。

この二作は傑作、秀作でしょうが、やはりアメリカ人好みの小説といった感が否めません。またもや紹介してしまいますが、

五十嵐 均さんのダイヤ 審判の日 は、読後になんとなく余韻を感じる佳品であります。日本人作家のなせる技なのでしょうか。

3度も 審判の日 を褒めちゃったよ。角川さん、装丁しなおして再刊してくれい。


だ、ダ・ヴィンチ・コードの話が!!! 

   



posted by 金魚 at 01:10| Comment(3) | TrackBack(1) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月07日

13階段

スペード13階段
高野 和明  講談社文庫

13階段
13階段
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8. 1
高野 和明〔著〕
講談社 (2004.8)
通常2-3日以内に発送します。


第47回江戸川乱歩賞受賞

位置情報四度目の再審請求が棄却され、死刑執行が近い死刑囚。その冤罪を晴らすために、刑務官・南郷は、殺人の前科のある青年・三上とともに調査を始める。
だが、手がかりは少なく、死刑執行の刻限は迫る。死刑囚の命を救うことができるのか?


おもしろい。 文句なくおもしろい。 白い犬は もしろい。

・・・日本人作家のミステリをめったに褒めない金魚がこう申しております。今、大人気の【東野圭吾】さんをたいして評価していない金魚が褒めております。

ミステリ、エンターティンメントとして秀逸なだけでなく、殺人を犯した人間の葛藤や被害者遺族の苦しみ、社会的制裁を受けた犯人の家族の苦悩、現行法の矛盾・さらにその運用上の矛盾、死刑執行官の葛藤など、死刑制度にまつわる様々な問題点について踏み込んでおり、
重厚な作品に仕上がっています。

ただ一つ、(えっ、またケチつけんのかぁ?)ジョークの「いいニュースと悪いニュース」のくだりは、とってつけたようで、減点。



一日で読破してしまおうと、午前三時半で読了したのはいいが、午前6時にスタッフが『風邪て゛欠勤します』って電話を・・・悲惨な一日になりました。


それはともかく、この小説、未読の方はご賞味あれ。
オススメの一品

posted by 金魚 at 10:00| Comment(0) | TrackBack(1) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月02日

クローンは、もう色褪せたテーマ?   【分身    東野圭吾】

スペード分身
     東野圭吾  集英社文庫

函館市うまれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分そっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた。
小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。
鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か? 現代医学の危険な領域を描くサスペンス長編。


以上、この小説の裏表紙の解説文です。『サスペンス』。そう、もはやクローン技術はSF小説に成り得ないのでしょう。
ドリー羊が誕生してから、もう10年もの歳月が経ち
、最近ではES細胞捏造が話題になりました。
ひらめきドリー(Dolly, 1996年7月5日 - 2003年2月14日)世界初の哺乳類の体細胞クローン


そういうわけで、単行本が出版された1993年の時点でも新鮮さに欠けたこのテーマ、21世紀の今日ではもはや時代遅れか・・・。少し医学や科学に関心のある人にとっては先の見えてしまう訳でして・・・。まあ、話の作りは面白くできてはいますが。

どうせ陳腐と化したクローンだったら、こちらをお読みください。

ダイヤ審判の日
      五十嵐 均  角川文庫


以前このブログで紹介した作品ですが、再びオススメしたい小説です。

イエスの再臨とクローン、この組み合わせは面白い。ご賞味ください。


げっ! また圭吾さんの紹介になっとらん! 
posted by 金魚 at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月22日

東野圭吾さん、直木賞受賞おめでとうございます。+ ガリレオ

・・・というわけで、今回は東野さんの作品を。

最近やたら書店にこの方の本がならんでいて、書店のおすすめコメントもいくつも見かけるので、読み始めたら、直木賞の受賞のニュースでした。


スペード予知夢
  東野圭吾  文春文庫


「このミステリーがすごい!」2005年国内編第1位ということで、買ってみました・・・



HTbookCoverImage.gif


探偵ガリレオの第二作です。
確かに面白い。解説によれば、「オカルトとミステリをジャンルミックスし、見事なクロスオーバーを実演してみせた」作品ということです。しかし、

「短編ミステリの白眉と呼ぶにふさわしい」ってほめすぎではありませんか? 面白いのは認めますが、これが『第一位』じゃあ、やはり日本のミステリは・・・。
こういう形式なら、鯨統一郎さんの「邪馬台国はどこですか」のほうが好きですね。
喫茶店 オイラは予知能力がある?(東野さんの作品読み始めたら、直木賞の受賞のニュース)。

では、長編は?


台風変身
  東野圭吾  講談社文庫

不慮の事故にあった青年に、世界初の脳移植手術が施される。手術後徐々に性格が変わっていくのに気づいた青年は、自分に移植された脳の持ち主の正体を調べ始めるが・・・。

小説の半分も読むと先が見えてしまいますが、ミステリといっても、実際はサスペンスですからやむを得ません。宮部みゆきさんと同様に最後まで読者を引き込んでいく力量を持っています。

一部内容にエログロ的なところがあるので、映画が面白かったからといって中学生や高校生が読むのはオススメできません。


さて、脳の一部を移植しただけで、性格が変わってしまうものなのでしょうか?


iモード臓器は「商品」か
  出口 顕  講談社現代新書

この本は、臓器移植を『哲学的』に検証しようと試みた力作です。是非ご賞味あれ。

このなかで、臓器移植を受けた患者のアイデンティティについて第四章で詳しく論じておりますが、脳の移植にとどまらず、他の臓器移植ですら、人格の変化が生じてしまった例があることがいくつか紹介されています。これを【細胞記憶】と呼ぶようです。

そう言えば、最近のニュースで、女性の臓器を移植された男性が女らしくなってしまったという話がありましたね。

「科学的に細胞記憶があることを証明することが重要なのではない。それよりもむしろ提供された臓器がドナーの人格の痕跡をとどめており、移植とともにその人格が自分の中に入ってきたとレシピアントらが感じていることが重要なのである。」

とこの本で述べています。

現代では、臓器(身体の一部)を単なる物質とみなし、これが譲渡可能なものであり、時に売買の対象にさえなっている。

しかし、臓器移植は、一方で患者のアイデンティティの揺らぎも引き起こしている。移植された患者は、その移植された臓器を単なる物質とはとらえず、他者とみなすために、自分自身のアイデンティティに不安が生じてしまうという。

これまで、脳死や臓器移植については相当な議論が行われてきましたが、

『臓器移植がレシピアントとドナーの遺族のアイデンティティに深刻な影響をもたらすということは、ほとんどといってよいほど論じられることはなかった。』

と、筆者は指摘しています。

臓器移植について手術以前の段階での議論は十分になされたかもしれないが、術後の段階での議論・検証が不十分というより、皆無に近いという指摘は興味深い。


げっ! 東野さんの書評をしてたんじゃなかったっけ?・・・まっいいか。

第六章では、「移植と日本文化論」として、脳死・臓器移植に対する日本人の死生観・身体観について批評しています。ここで、梅原猛さんをこきおろしているのが痛快でした。

梅原猛氏は、哲学の泰斗気取りで東京新聞にしょうもない駄文を寄稿しております。様々な出来事に対して批評していますが、
戦後日本人が依り代を無くし、新たな価値観・倫理規範を求めた時に哲学者なり宗教家が真摯に活動していれば、今日のような精神の荒廃は生じなかったのでは。
使命を果たさず、評論してばかりいる御方はね。


げっ! あろうことか、梅原さんを批判しちゃった〜。ゆ、許してくらはい
posted by 金魚 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月22日

この文庫がすごい! 2005年版 第1位(ミステリー&エンターテインメント部門) 【99%の誘拐 岡嶋 二人】 

99%の誘拐
  岡嶋 二人  講談社文庫


99%の誘拐
99%の誘拐
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.31
岡嶋 二人〔著〕
講談社 (2004.6)
通常2-3日以内に発送します。


コンピューターによって制御された誘拐犯罪。前回紹介した《西澤保彦》さんが解説で絶賛しています。

『ハイテクづくしばかりではなく、身代金奪取のトリックや、その伏線の張り方の巧緻さなど、本格ミステリとしても極上の出来栄えで、まさに歴史的傑作の名を冠するに相応しい。』

先週テレビ番組で、『ミステリとサスペンスの違い』というものをやっていましたが、それによれば、この作品は、犯人と犯罪動機は読者に判っており、犯行手口も大筋は知らされているためサスペンスということになるのでしょう。

しかし、小説の展開は確かにスリリングで読ませます。宮部みゆきさんのように、読者を引き込んでいく筆致から「エンターテインメント第一位」ということになるのでしょうか。

このような犯行が実行可能か?という批判もあるようですが、この作品が1988年に刊行されたことを考えると、発想は先駆的で、書店の解説にあったように『今日でも作品は色あせない』ものと言えます。
     オススメの一品、ご賞味下さい。


【日本のミステリはつまらない】の持論ですが、宮部みゆきさんやこの作品などは秀作といえるでしょう。『傑作』と言わんのかい!と怒られそうですが、

オイラはディック・フランシスの作品の息もつかせぬ展開こそ、まさにスリリング、【ディープインパクト】と絶賛するのであります・・・はたして今日の競馬の結果は?・・・意味のわからない方ごめんなさい。





chochoさんに紹介された赤川次郎さんのシリーズ作品の第一作 
     『若草色のポシェット 〈杉原爽香15歳の秋〉』
が、なかなか手に入らない。困ったもんだ、田舎は嫌!
posted by 金魚 at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月15日

読んでください!! アナタこそ「落とし穴」にはまります。

文教堂さんが、この本のオビに書いた文であります。

七回死んだ男
  西澤 保彦  講談社文庫


七回死んだ男
七回死んだ男
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8. 2
西沢 保彦〔著〕
講談社 (1998.10)
通常2-3日以内に発送します。


1日を8回も体験する特異体質を持った主人公。
その1日の中に殺人事件が毎回発生!なんとか阻止すべく、がんばるが・・・。
楽しく読んでいるうちに、いつのまにか作者の術中にはまってしまいます。

10年経っても忘れられない! 西澤保彦代表作です!!

って程の作品かぁ? 誤解のないように言っときます。上の文はオビの裏のコメントです。オイラの感想ではありません。


まず、文体が気に入らない。このての文体は、オイラ生理的に拒否反応を起こしてしまいます。

次に、『祖父が死ぬより、自分が二日酔いになる方が嫌』という発想が気に入らない。主人公は言い訳しているけど、結局そういうこと。

時空(時間)の反復落とし穴という、SFとミステリの結合という手法は面白いかもしれないが、これなら、

キドリントンから消えた娘
   コリン・デクスター  ハヤカワ文庫


 ふつう本格推理では探偵の説明は解決篇でのみ開陳されるのに対して、この作者の場合は全編にわたってモース警部による仮説が構築・崩壊・修正・再構築を繰り返し、作品全体を論理の迷宮さながらにしてしまう。この手法は第二作『キドリントンから消えた娘』で一挙に開花し、デクスターのお家芸として定着する。・・・『ウッドストック行最終バス』の解説より。

何度もオススメしていますが、コリン・デクスターの推理の再構築の手法の方が読みでがあると思うのです。

西澤保彦代表作です!!って言いますけど、これが『代表作』じゃあ、他読む気にならないで・・・・・う〜ん、酷評しすぎか、まあ傑作とは言えませんが、佳作なら・・・。

『日本人作家のミステリはつまらない』という、持論もそのまんま・・・と言っても、「クィーンもアガサもつまらない」ともほざいているこのわたくしめでありますから。西澤ファンの方、怒らないでね。怒る前に、『デクスター』読んでくださいね。


結局、コリン・デクスターのオススメになってしまった・・・。   


2005年08月05日記事      
再び、ホームズより人気のモース警部について・・・読んでくださいね
    bye2.gif クリックしてね。
posted by 金魚 at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月25日

宮部みゆきさん『理由』を酷評してしまった罪滅ぼしに・・・

魔術はささやく
  宮部みゆき  新潮文庫


魔術はささやく
宮部 みゆき著
新潮社 (1993.1)
通常24時間以内に発送します。


 宮部さんのことは、相当以前から気になってはいたのですが、《日本人作家のミステリはつまらない》が持論(偏見とも言う)の小生はなかなか読む気になりませんでした。ようやく読んだのが2年前のこと。

 いや〜面白い。ミステリとして優れているという意味ではなく、小説して読ませるのであります。読者を引きつけて退屈させないという、小説として最も大切な要素を持っているのです。

 〔ミステリとして優れているという意味ではなく〕と書いてしまいましたが、この作品は《日本推理サスペンス大賞受賞作》です、念のため・・・こういう表現では褒めてない?

 まあ、小説として面白いということで・・・・・オイラのミステリの基準は、『コリン・デクスター』、『ディック・フランシス』、『ピーター・ラヴゼィ』なもんですから。


龍は眠る
  宮部みゆき  新潮文庫


竜は眠る
竜は眠る
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.31
宮部 みゆき著
新潮社 (1995.2)
通常24時間以内に発送します。

   グッド(上向き矢印) ひ、ひどい もうやだ〜(悲しい顔)

 日本推理作家協会長編賞を受賞したこっちのほうが好きだなぁ。「超常能力を持つ人間の、社会で生きていくことの難しさをテーマ」としたといえば、少し意味合いが異なるものの、
外国作品の『アトムの子ら』(これは傑作ですよね)と比較して読んでも面白いと思います。


 以前のブログでも、同じテーマで日本の作家と欧米作家の作品の比較をしましたが、そうして読書するとほんと楽しい・・・前回は{よみがえり}で4つの作品を紹介しましたが、いかがでしたか?


 テレビドラマ化された『本所深川ふしぎ草紙』は、人気というけれど、読んでみたらイマイチでした。やはり、山本周五郎さんにはかなわない。
posted by 金魚 at 10:00| Comment(5) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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