2014年07月28日

朝倉センセイ

本 茶席の禅語(上)(下)
西部 文浄   タチバナ教養文庫


一時期、仏教に興味を持ちましてね・・・・・

断っておきますが、宗教としてではなく、哲学としてです。


    オイラ、他力本願ってキライだものw yokotobis.gif


今、書棚に残っているのは・・・

講談社学術文庫
日本宗教事典、八宗綱要、ゴータマ・ブッダ、正法眼蔵随聞記講話、法句経講義、華厳の思想、天台思想入門、一禅者の思索

講談社現代新書
「覚り」と「空」、禅のすすめ 

講談社文庫
歎異抄

第三文明社
法華経現代語訳(上・中・下) 

PHP文庫
般若心経の智慧

角川文庫
宗教を現代に問う(中、下)

・・・全く統一性もなくw

面白かったのは、『華厳の思想』と『宗教を現代に問う』でしたね。『「覚り」と「空」』も良かった。宗教を現代に問う上巻は、人に貸したら戻ってこない・・・もうやだ〜(悲しい顔)

法華経についても、もう一冊どっかにいっちまったー。


比叡山の荒行「千日回峰」空海にも興味がありました。
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いろいろ読んだけれども、ほとんど忘れちまったー 


一時期、知識はついたけれども、智慧とはならずw 悟りを開くこともなく。


『釈迦の教えは哲学であったけれども、いつのまにやら宗教になってしまった。』という結論だけが残りました。



さて。

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この本は20年くらい前に買ったもので、残念ながら絶版になっているようですね。


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内容紹介
茶席においては、掛け物ほど大切な道具はない。本書はそこに書かれた禅語の意味を平易な言葉でわかりやすく解説した、禅の入門書としても最適の書。


日日是好日とか主人公とか天上天下唯我独尊とか喫茶去とか、有名な言葉も収録されています。


以前、喫茶去をペンネームにしたことがあったっけ・・・


さて、この中で、55話、白馬入蘆花(白馬芦花に入る)



白馬入蘆花(白馬芦花に入る)

真っ白な馬が、一面真っ白に咲き乱れている芦の花の中にはいった、同色で見分け難いということで、不一不二の意をあらわした語。

これを日常生活の面から受け取ると、その時その場の事柄に、全身全霊を埋没させて純一無雑になること。




これに似た言葉で、下村湖人の名作・次郎物語第三部に出てくるのですが、



 「白鳥芦花に入る」 

『真白な鳥が、真白な芦原の中に舞いこむ、すると、その姿は見えなくなる。しかし、その羽風のために、今まで眠っていた芦原が一面にそよぎ出す。』


朝倉先生!


うーむ。

強烈なリーダーシップで人々を導くのではなく、目立たず真摯に生きることで知らず知らず周囲の人を感化していくという・・・

禅の言葉よりも、ずっとずっと深い味わいのあるお言葉でありますな。


       下村さんって、すごかぁ。  



中学時代に感銘を受けた小説であり、その言葉でありましたが、これもまた、なんら身に付かずにダラダラと還暦ちかくまで生きてきてしまいました。


30代、40代、尖って、尖って、生きてしまったかや。


理想「白鳥芦花に入る」と現実「孤立無援の思想」w

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posted by 金魚 at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月27日

偽装請負

本 偽装請負
 朝日新聞特別報道チーム 朝日新書




かつては、製造業務に労働者を派遣することは禁じられていた。



2004年に製造業の派遣が1年の期間限定つきで解禁されたが、1年を超えれば派遣先は派遣労働者の直接雇用の義務が生じる。




これを企業側の立場で解決する裏ワザが、『偽装請負』である。




ひらめき 人材サービス会社が、期日までに一定の製品を完成させ納入するという請負契約を企業と結ぶ。


だが、その実態は、企業の工場に労働者を派遣するだけ。設備もメーカーの工場のものであり、労働者の指導監督もメーカーの正社員である。つまりは派遣に他ならない。




こうした偽装請負により、メーカーは正社員よりはるかに安い賃金で製品を製造できるだけでなく、残業も自社規定を無視でき、自由に解雇できる。
請負契約を打ち切るだけでクビにできる。

 

メリットはそれだけではなく、労働者を社会保険に加入させ保険料を半額負担する義務もなく、安全管理の責務も免れる。 
これは法律上は全て請負会社の義務である。



その実態は派遣でありながら、請負を偽装し、若い労働者の未来を摘み取り、企業は収益を上げ続けた。





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1990年代から一気に産業界に広まった「偽装請負」という雇用形態。グローバル化で飽くなきコストカット、人員削減を迫られたキヤノン、松下電器産業など超一流企業までもが、率先して安い労働力を求めて、違法行為に手を染めていた! 2006年夏から告発キャンペーン報道を展開し、新聞労連ジャーナリスト大賞優秀賞を受賞した朝日新聞取材チームが、格差社会の「労働悲劇」を描き尽くす渾身のルポ。




スペード 日本経団連会長の御手洗をトップに擁するキャノン。偽装請負を繰り返し労働者派遣法違反を行政に指摘されながら、安倍政権下で経済財政諮問会議の一員として御手洗は派遣法の緩和を求める発言をした。
日本有数の大企業が違法・脱法を行い非正規労働者を使い捨てにしながら、企業のトップは「終身雇用」や「人間尊重」を平然と唱える。




クラブ 松下電器産業は、派遣法違反の状態を免れるために、自社正社員の請負会社への大量出向(実態はない)という法律の想定しないウルトラCの脱法行為を行った。
さらに、地元採用に対する自治体の補助金目当てに派遣社員を採用し、補助金を得た直後に派遣を請負に切り替えるという詐欺的行為まで行った。

これに対して自治体は咎めるどころか企業を擁護する立場をとった。





台風 日本を代表する企業が若者の将来を奪い収益を上げ続けてきた実態を克明に描いた一冊。



ルポルタージュやドキュメンタリーを好む方にはおススメの一冊です。




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posted by 金魚 at 02:33| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月23日

暗い数字・・・黒のトリビア

日本人が、何らかの事故に巻き込まれて死ぬ確率は、



          10万分の8 (0.00008%)


だそうです。これは、交通事故・航空機事故はもちろん、殺人、傷害致死、強盗致死などの事件による死亡を含むものです。自殺のように自己の意志で命を絶ったものは含まないようです。データは平成13年一年間に死亡した日本人の数です。
                  黒のトリビア(新潮文庫)による




殺人に限定すれば、0.000011%



0.00008%・・・これがどの程度の確率かは実感しにくいものですが、


ジャンボ宝くじ一等2憶円の当選確率は、0.0000001%だそうで・・・。


理不尽に殺される確率が一等宝くじ当選確率よりも800倍も高いということです。もうやだ〜(悲しい顔)



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「日本には二百人以上を、殺害した女がいる」「死体は出産する」「服役囚の半数は出獄後、再び犯罪に手を染める」――。思わずのけぞる「ゲッ!」の連続。事件の裏、奥の奥までよくわかる、戦慄の豆知識111本。殺人、強姦、放火から警察、鑑識、そして死刑まで、事件の「ヘソ」を実例をあげて解説。あの“殺し”、その“ホトケ”がもっと身近に。現役事件記者たちが明かす、本格的ウラ雑学。文庫書き下ろし。




本黒のトリビア
新潮社事件取材班 新潮文庫

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新潮文庫の「黒のトリビア」には、事件・犯罪に関する様々な雑学が収録されていますが、ちょと陰惨な感じもして、おススメしにくい。



・・・・・オイラも買っていないもん。




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エッ! がく〜(落胆した顔)




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posted by 金魚 at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月21日

比叡山「千日回峰行」

「千日回峰行」に挑んでおられた星野圓道師が「堂入り」達成されました。




映画 比叡山の荒行「千日回峰」、星野圓道師が「堂入り」達成

10月21日20時9分配信 読売新聞

 比叡山の荒行「千日回峰」のうち、山中の明王堂(みょうおうどう)(大津市)に9日間籠(こ)もる「堂入り」に挑んでいた延暦寺大乗院住職、星野圓道(えんどう)師(32)が21日未明、満行した。

 達成は6年ぶり、戦後12人目。

 星野師は13日午後から、食事や水を断ち、不眠不休で不動真言を10万回唱え続けた。21日午前2時56分、星野師が両脇を支えられ、堂内からゆっくりとした足どりで姿を現すと、待ちわびた約600人の信者らは、手を合わせて真言を唱和した。

 「堂入り」は、千日回峰700日終了後の行で、最難関の苦行とされる。満行した行者は生身の不動明王とされ、「当行満阿闍梨(とうぎょうまんあじゃり)」と称される。

以上



以前読んで、その行の厳しさに驚きました。



本 生き仏になった落ちこぼれ
長尾三郎 講談社文庫


現代の生き仏――とたたえられる酒井雄哉大阿闍梨。人間失格ともいえる青春時代の後、三十九歳で比叡山に登り、仏門に入る。捨身苦行を志し、二千日回峰を達成。死臭ただよう「堂入り」、死に装束を身にまとい、自害用の剣をたずさえての「回峰行」――師の半生を通し、日本人の生き方を問う感動の話題作。



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読んで損はありません。面白いです。10年以上も前に買ったと思うのですが、この文庫本今でも残してあります。

posted by 金魚 at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月14日

読むときでなく、買うときに勇気のいる本

本 「世界征服」は可能か?
   岡田斗司夫 ちくまプリマー新書



どひゃーっっっ! がく〜(落胆した顔)


二周年を迎えて最初の紹介本が、「世界征服」なんて・・・


あの、オイラは決してそんな大それたこと考えていませんからね。
              政府転覆なんてことも・・・


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「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61)「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61)
[著者] 岡田 斗司夫
[種類] 新書
[発売日] 2007-06
[出版社] 筑摩書..
>>Seesaa ショッピングで買う



帯からして危ない。


『 初の世界征服学!あなたはどんな支配者タイプ? 』



こういうタイトルの本を書店で買うのは、小心者のオイラにはちょと勇気が要ります。



もし、書店のお姉さんが、


「ハーイ! こちらのお客さまぁ、『「世界征服」は可能か!』一冊お買い上げー! ありがとうございましたぁ〜。」


なんて大声を上げたら、どないすんねん?



両脇の店員二人も、手拍子なんかして、


      
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「 ハイハイハイハイ、世界征服お買い上げ〜 るんるん




ひゃーっっっ、想像するだに恥ずかしいっ!
         



え? そんなことありえんですって? でもね、ただおとなしくレジに並んでいたって、うしろに何人も並ばれちゃったら、




スペード (へー、「世界征服」。このオヤジ変わっとんなー)


ハート (エーっ、ウソー! 世界征服だって。このオッサン絶対危ない人ね、ヤダワヤダワ、どこの人かしら?)


ダイヤ (気をつけないと誘拐されるかもしれないわよ。目が合わないようにしなくちゃ!)




どひゃ〜っっっ! 考えただけで冷や汗が出てくるー。



        
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・・・でも、買いました。



面白くバカバカしいトンデモ本でした。第四章の結論には納得しつつもまたまた笑ってしまう内容でした。
            









posted by 金魚 at 15:23| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月20日

二周年記念・ベスト書評

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オイラはいい加減な性格なもんですから、昨年は一周年を忘れてしまい、今年は別ブログの二周年をスルーしてしまいました。




             イカーン!


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『 金魚のぶんこ 』 二周年(7月20日)は絶対忘れずに・・・




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ということで、ここに二周年記念特集をお送りいたします。

      たぶん忘れてしまうと思うので、早めにアップします。

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ダイヤ この一年間に紹介した文庫本でおススメを部門ごとにセレクトしました。書名をクリックすると記事が見られます。
       この一年間に読んだ本ではありません、念のため。


本 ノンセクション

いのち 生命科学に言葉はあるか

       最相葉月  文春新書

茂木健一郎さんの、「脳と仮想」も大変面白い作品でしたが、医療倫理、生命倫理が問われている今日、

位置情報 やはりこの素晴らしい本がイチオシです。
   


本 通常小説

無名
       沢木耕太郎  幻冬舎文庫

膨大な量の本が出版されているものの、昨今、大人の味読に堪え得る書にはなかなか出会うことがありません。
しかし、この沢木耕太郎氏の作品は、大人の男性にお薦めしたい小説。

位置情報 金魚が自信を持っておススメする佳品であります。




本 純文学

無事の人 
       山本 有三  新潮文庫

大学生の頃に読んだときには、それほど面白いと思いませんでしたが、改めて読み返してみると、満足できる読後感に浸ることができました。これも青年期に読むのではなく、
年を重ねた男が読んではじめて真価がわかる作品ではないでしょうか?




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本 エンターティンメント

君の名残を
       浅倉卓弥 宝島社文庫

この小説をどのように位置づけしたらよいのか迷いますが、出版社のように安易に「ミステリ」と呼ぶのはおかしいと思います。あえて言うなら、『 SF大河歴史恋愛小説 』でしょう。若い女性におススメの小説。
なんといっても、四日間の奇蹟の浅倉卓弥さんですからね。




本 SF

星を継ぐもの
       J・P・ホーガン 創元SF文庫

幼年期の終わりはよかった。夏への扉も、アルジャーノンに花束をもよかった。SFの古典にはずれなし。



本 ミステリ

ゼロの罠
       ポーラ・ゴズリング ハヤカワ文庫

綾辻行人氏の時計館の殺人を紹介したんじゃなかったのかよ!と叱られそうですが、おススメは『ゼロの罠』です(笑)。
傑作と紹介いたします。



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本 思春期オススメ

バッテリー T・U・V・W・X・Y
       あさの あつこ 角川文庫

児童文学作家の作品ですが、青少年だけでなく、大人が読んでも十分に面白く、少年野球が舞台になってはいても女性が読んでも面白い(男女差別だなんてツッコまないでね、一般論なんだから)小説です。夏休みに中高生の皆さん読んでください
・・・うっ、中学生や高校生なんかこのブログ訪ねてくれないよなぁ。もうやだ〜(悲しい顔)



本 トンデモ本

猫とともに去りぬ

       ロダーリ  光文社古典新訳文庫

シュール怪作 がく〜(落胆した顔) と申し上げておきましょう。暇な方は読んでみてね。
傑作とも佳品とも紹介していませんからね〜読んで怒鳴り込んでこないでください猫


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本 歴史小説

孫子
       海音寺潮五郎  講談社文庫

宮城谷 昌光さんの作品の紹介じゃないのかよ〜とまた怒らないでください。この海音寺潮五郎氏の孫子はほんとうに傑作なんですから。

      ただし、絶版なんだよ〜〜〜〜〜 講談社のバカ!



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以上、ジャンルごとに文庫本を紹介してまいりましたが、

今回、イチオシの文庫といいますと・・・


小説は、無名 沢木耕太郎

評論は、いのち 生命科学に言葉はあるか 最相葉月

       
         
さてさて、ほんとうに一部のファンの方々、

       今後とも、よろしくご愛顧のほどを。

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       お願いいたします。
posted by 金魚 at 19:23| Comment(0) | TrackBack(1) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月14日

手洗い 【人体常在菌のはなし   青木 皐】

数年前には、大腸菌O-157で国内が騒然としましたが、今年は、ノロウィルスが流行しているようです。

そこで、



人体常在菌のはなし
  青木 皐 集英社新書

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トイレを済ませた後の手洗い時間を、女子学生で計ってみたら、
平均4.7秒だそうで、五秒に満たない。

   みんな、ちゃちゃっと洗ってるよね。


で、これで手洗い前と後の手の表面の細菌数を調べてみると、


なんと、

80%の人で、手洗い後の手の表面の菌が増えていた!
がく〜(落胆した顔)


中途半端な手洗いでは、手こすりによって、毛穴や汗腺の中に入り込んでいた細菌が浮かんできて、表面の菌数が増加してしまうそうで・・・


外出後の手洗いは、石鹸でしっかりと行なうようにと、テレビでやってますねぇ。

さらに、今はやりの噴霧式の除菌などを行なうと、かえってウィルスを室内に拡散させてしまうともつい先ほどの番組で・・・。
    これ、あんまり報道すると、商品の売れ行きが・・・ 猫



かなり、マニアックな話ではありますが、結構おもしろい本でした。今、タイムリーかも〜。






読書の秋以降、文庫本は結構読んでいたのですが、忙しいのと、それほどのものもなく、なかなか記事を書く気になりませんでした。すみません。

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Copyright by YOKO YAHAGI
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シュール?

以前、シュールな小説・・・
と紹介しましたが、




猫とともに去りぬ
   ロダーリ  光文社古典新訳文庫


この本と比べれば、かかしが言葉をしゃべるなんて、かわいいもんです。


裏表紙の文・・・

『魚になってヴェネツィアを水没の危機から救う一家。ピアノを武器にするカウボーイ。ピサの斜塔を略奪しようとした宇宙人。捨てられた容器が家々を占拠するお話・・・・・・。現代社会への痛烈なアイロニーを織り込んだ、ユーモアあふれる知的ファンタジー短編集。』


読み始めた時には、

   
とんでもない本買っちまった〜 もうやだ〜(悲しい顔)

と後悔しましたが、そのうちこのシュールさになぜか馴染んできました。


【 ピサの斜塔をめぐるおかしな出来事 】などは、星新一さんの宇宙人の登場するショートショートのような趣きがありました。


しかし、現代社会への痛烈なアイロニーを織り込んだ というほどのものかと?


古典新訳文庫で、リア王カラマーゾフの兄弟初恋などとラインを組んでいるのには驚きでした。


え、傑作か、佳作かですって?



・・・・・うーん・・・・・


      ドコモポイント 怪作 ドコモポイント


         とりあえず、読んでみて
posted by 金魚 at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月21日

もやもや、すっきり。 緑の扉 寺田寅彦は、O・ヘンリーを読んでいたか? はたまたウェルズを読んでいたのか?

六月ごろに書いた記事、ここで
     kobito_b.gif クリックしてね


『緑の扉』についてコメントしました。



オイラの記憶で、


日本人の作家がこの緑の扉について書いていて、しかもその注釈が的を射ていない


のを覚えていたのですが、六月の時点でどうしても思い出せませんでした。



確か、夏目漱石関連だったと思い、吾輩は猫である、三四郎、門、それから、などの注釈を調べてみましたが、載っておらず、複数の出版社で探してもダメ。
  本屋さんで、文庫本の語注の部分だけを読みまくりました。もうやだ〜(悲しい顔)




??? 漱石じゃなかったんだっけ?



と、鴎外、志賀直哉、太宰治、三島由紀夫の作品まで検索の範囲を拡げて蔵書を開いてみましたが、結局見つからず、途方に暮れて書き上げたのがあの記事なのです。



こういう時って、不完全燃焼で悔しいよね。もうやだ〜(悲しい顔)



ところが、本日、久しぶりに読んでみたいと思って開いた文庫本、


寺田寅彦随筆集 第四巻
   寺田寅彦  岩波文庫

寺田寅彦随筆集 第4巻
寺田 寅彦著 / 小宮 豊隆編
岩波書店 (1992)
通常2-3日以内に発送します。


収録の『銀座アルプス』の随筆の文に


『この菓子箱のふたは自分の幼時の「緑の扉」であったのである。』

というくだりを発見しました。


というより、この部分に赤いしるしがついていました・・・・・。


    るんるん あほ〜あほ〜カラスが鳴いとる るんるん



でもね、この文庫本は昭和48年の発行ですよ。寺田さんの随筆は大好きでその後も何回か読み直したものの、ここ10年は確実に読んでいない。忘れるのも無理ないでしょう?



ただ、やはり、黄色く変色してしまっているにもかかわらず、この第四巻だけ残してあるのは、引っ掛かりがあったのでしょう。



この「緑の扉」の注釈。

         バッド(下向き矢印)


「緑の扉、あるいは green door という成語は未詳。「緑」は幼い時代の形容に使われるので、著者の造語か。




ね、不勉強でしょ。寺田さんがO・ヘンリーの作品を読んだのはほぼ間違いないと思われるし、あるいはウェルズの「塀についたドア」を読んだ可能性も十分あるわけで、随筆の語句もそのような意味で使われています。

     (注)この解釈、全く金魚の独断であります。誤解のありませんように・・・


ああ、すっきりしたぁ。漱石関連というのも当たらずとも遠からずでした。




ところで、この随筆集の32作品のうち、16もお気に入りの印がついていました。学生の頃この作家好きだったんだなぁ。そしてこの第四巻は秀逸だったのでしょう。





追記

追加記事
     kobito_b.gif クリックしてね


posted by 金魚 at 01:22| Comment(0) | TrackBack(2) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月19日

初秋はどこ行った?

夏は終わったはずなのに、秋らしい日がありません! 何の風情もありません。

地球温暖化により、初秋というものがなくなり、

「秋きぬと目にはさやかに見えねども」のような情緒はなくなってしまうのでしょうか。



ひとすぢの秋風なりし蚊遣香   
  
                    渡辺水巴


行く我にとどまる汝に秋二つ

                    正岡子規


この二句、名句ですねぇ・・・ん、全部名句ですが・・・。






眼のなかの秋の白雲あふれ去る

つきぬけて天上の紺曼珠沙華


                    山口誓子



此道や行人なしに秋の暮

                    松尾芭蕉









posted by 金魚 at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月26日

感動したっ!        【不味い!  小泉 武夫】

世は、グルメ時代。テレビ番組はグルメの話題抜きでは成り立たず、書店にはおいしい料理や食べ物を紹介する雑誌・本があふれかえる。

こうした飽食時代に警鐘を鳴らすべく、ひときわ目を引く『不味いexclamation』の文字。


台風 不味い!
 小泉武夫 新潮文庫

不味い!
不味い!
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.31
小泉武夫
新潮社 (2006.1)
通常2-3日以内に発送します。


とはいうものの、著者の小泉教授は初めからまずい食べ物を目指しているわけではない。美味しい物と世界の珍味を求め挑戦していく中、とんでもない味にめぐり合ったのである。

目次を読んで、

     観光地のお膳
    不味いラーメン
    ブロイラー
    不味い駅弁・街弁
    不味い惣菜


・・・なるほど、フンフンとうなずくなかで、ひときわ目を引く、


    不味い蛇
    不味い虫
    カラスの肉
    血の匂い


恐ろしいタイトル・・・。


そうです、小泉センセは日本国民のため、いや、世界市民のため、日夜美味・珍味を求めているのであります。


そして、小泉センセは食への畏敬から、どんなに不味い食べ物であっても、吐き気を堪え、めまいに抗し、残さず食べ尽くすのです。


小泉首相なんかより、小泉センセに・・・感動したっ!
posted by 金魚 at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月07日

立春とは名のみのこの寒さです。

ダイヤ 続折々のうた
  大岡 信  岩波新書 

『折々のうた』は、あまりにも有名ですから、説明するまでもないでしょう。この第二巻の『続折々のうた』には、冬の秀句がいくつも収められています。

こういう表現だと誤解を招いてしまいますね。どの巻でも秀作が収められているわけで、第二巻には小生の気に入った秀作が多いということです。



しんしんと寒さがたのし歩みゆく
                  星野立子

気分のいい時には、凛とした冬の寒さは楽しいものですが、この冬はかなりきつく感じます。今日は関東地方ではこの冬二回目の雪のようです。



ゆきふるといひしばかりの人しずか

                  室生犀星

この「人」は女性でなくてはいけませんね。



唇で冊子かへすやふゆごもり
                  建部涼袋

我が寝たを首上げて見る寒さ哉
              
    小西来山

ものぐさな小生にはよくわかります。




雪の夜の紅茶の色を愛しけり

                  日野草城

これは、『第四折々のうた』のものですが。かなり気に入った句ですので・・・




スペード 俳句日暦
  石 寒太  PHP文庫


一月一日より、一日一句ずつ採り上げ、三百六十六日歳時記として俳句を紹介しています。

『折々のうた』に収録されている句の方が遥かに好きなのですが、




ある程の菊抛げ入れよ棺の中

                    夏目漱石

昨日、亡父の初七日が済み少し落ち着いたところです。あらためてこの句のよさ、というより、悲しさ、温かさを感じます。






・・・もうひとつのブログはもう少し休みたいと思います。





淋しさの底ぬけて降るみぞれかな
           
                    内藤丈草














posted by 金魚 at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月29日

漱石の小説における警句について、前回のブログでコメントしましたが、

「紙おむつって石油が九十九パーセント、紙はつかっていません。」

「カネじゃ幸福は買えねェ! 買えねェよ。買えねェけど、カネがあると、とりあえずは幸福だなァ」

「ウリバエを根絶したと発表したけど、それは生物の一種を亡ぼしちゃったわけでさ。トキだの、イルカは助けて、虫は亡ぼしていいのかい?」

「世の中、変わるでしょう。その変わり方を受けとめる余裕を、持っていたいですね。世の中の変わり方を見極める判断力もほしい。変わってはいけないものを守る勇気、これも大切。この三つがこれからの生き方」

「青森から熊本まで高速道路がつながったし、他にもアチコチに高速道路がありますね。その全国の高速道路を駐車場にして、日本中の自動車をビッシリ並べたとすると、十五分の一も並ばないんです。車がですよ、車の十五分の一ですよ」



いかがでしたか?


無名人名語録・一般人名語録
   永 六輔  講談社文庫


 聖賢や偉人や、ましてや今どきの政治家なんぞよりもはるかに味わい深く面白い全国各地の市井の人々の名言、警句の数々を永六輔さんが聞取って収録した本です。

 無名人名語録、普通人名語録、一般人名語録の三冊が出版されましたが、残念ながら『普通人』は絶版、そして他の二作も在庫限りの販売となってしまっています。こんな楽しい本が読めなくなってしまうなんて・・・皆さんも早く本屋へ行きましょう。すぐにインターネットで購入しましょう。

今、選挙で熱くなっていますが、こんなのも・・・

「たかが県民に選ばれた奴がだよ、国民に選ばれたっていうのは変だよ。県民は国民かもしれないけれど、国民は県民じゃないものなァ」


 さて、オイラの一番のお気に入りはというと、

   『二番目に好きなものを生業におしよ、
    一番目は遊びで楽しむもんだ』

そういうわけで、いま、こうして大好きな本についてブログしております。

posted by 金魚 at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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