2015年10月17日

本格ミステリばかりじゃ疲れるもんね。 つれづれ

📖 つれづれ、北野坂探偵舎心理描写が足りてない
河野 裕  角川文庫



好きな作家の本がまったく出ていない端境期に・・・

    端境期という言葉が適切ではないのですが、他に思い浮かばないので・・・

しかたなく手に取った本でして・・・失礼w


少しずつ好きな作家を増やしたいわけでして

たぶん去年買い求めたものだと思います。


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プロローグを読んでみると、安楽椅子探偵のような。

その後2、3回チャレンジして読めずに放置しておりました。


どうも文体が合わないと読みにくくて・・・

内容も起伏のない話だとダメだな・・・

クィーンの国名シリーズも『ローマ帽子の謎』を読んで次作を買ったものの、それっきりw

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』は傑作と言われているのに、過去10回以上チャレンジしても、50ページも読まないうちに挫折www

         (アンドロイドは未登峰の山でも別格である。)

今野さんや上田さんなら一気に読んでしまうんだけどなぁ。


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内容(「BOOK」データベースより)
「お前の推理は、全ボツだ」―駅前からゆるやかに続く神戸北野坂。その途中に佇むカフェ『徒然珈琲』には、ちょっと気になる二人の“探偵さん”がいる。元編集者でお菓子作りが趣味の佐々波さんと、天才的な作家だけどいつも眠たげな雨坂さん。彼らは現実の状況を「設定」として、まるで物語を創るように議論しながら事件を推理する。私は、そんな二人に「死んだ親友の幽霊が探している本をみつけて欲しい」と依頼して…。



幽霊が出てくるのにはがっかりしたけど・・・(背表紙に書いてあるよねw)

ライト・ミステリーだから、しょうがない。


推理をストーリーとして組み立てていくのは面白い。

   (コリン・デクスターの影響を受けているのか?)


「だめだな。まったくリアリティがない。それじゃ読者は納得しない」

「お前の推理は全ボツだ」

「それは酷いな。少なくとも物語のテーマは間違えていないはずです」



こういう流れを面白いと受け取るか、かったるいと思うのかが、この作品の評価の分かれ目でしょう。





続刊を読むかどうか?


読んでみましょう。


         幽霊が出んといいんだけど・・・




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posted by 金魚 at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月24日

映画に先駆けて読む・・・・・天空の蜂

本 天空の蜂
東野圭吾  講談社文庫


東野さんの作品はあまり読んでいない。

理由は・・・なんとなくw 文体が合わないのかなぁ・・・



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今秋、映画が公開されますが、モックンが出演するので観に行くかもしれないので読んでみることに。



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内容紹介
奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。そしてヘリの燃料が尽きるとき……。驚愕のクライシス、圧倒的な緊追感で魅了する傑作サスペンス。



ミステリの分類でも、サスペンスというかたちで作られています。


しかし、どうも犯人、犯行よりも、原発問題のほうに目が行ってしまいまして・・・。


ミステリというより、内田さんのような社会派小説ですね。
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原発推進の立場、反対派の立場、そして関心を持たない多くの人々、その主張と意識がしっかりと書かれています。



作者も、ミステリそのものよりも、そちらを書きたかったのではないかと。


だから、アマゾンのレビューに、

「ふつうラストにかけて盛り上がってくるのだが、逆にこれが盛り下がる」

なんてコメントがw


だから、

「登場人物が無駄に多い、原発やヘリの蘊蓄が多い」

なんてコメントがw


うーむ。

総合的には、内田さんのミステリ『沃野の伝説』のほうが上かな。



めんどくさいと思った方は、映画をどうぞw


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posted by 金魚 at 07:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月23日

今頃読む【 日本辺境論 】

本 日本辺境論
内田 樹  新潮新書



2010年に「新書大賞」になり話題になったのは記憶にあります。


タイトルから内容を想像して読む気がしなかったんですよね。


お盆に会ったKくんが薦めるので読んでみることにしました。



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養老孟司が絶賛するんじゃ、ダメなような気もするけど・・・




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内容(「BOOK」データベースより)
日本人とは辺境人である―「日本人とは何ものか」という大きな問いに、著者は正面から答える。常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。丸山眞男、澤庵、武士道から水戸黄門、養老孟司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本を論じる。読み出したら止らない、日本論の金字塔、ここに誕生。




アマゾンで三ツ星半っつうことは、凡作っつうことよね。

まー、ブックレビューでも酷評があることw


おっしゃるとおり、言い訳が多い・・・ご自身で駄作と思ってるのかいなw

「最初にお断りしておきますけど、本書のコンテンツはあまり(というかほとんど)新味がありません」
「もう一度申し上げますが、この本には、ほとんど創見といえるものは含まれていません」
「何度も申し上げますけれど、この本にはみなさんが期待しているような『新しい情報』はありません」

・・・やれやれ。


レビューのなかで、

「ベルサイユ会議で日本の代表が自国権益に関すること以外喋らなかったから多くの国を失望させた」

著者のこの文に強引過ぎると批判がありました。

オイラもこの主張には納得ができません。


「第一次世界大戦の教訓から、欧米諸国は『新しい国際秩序』の構築を目指したが、日本はこれに貢献できなかった。」

当たり前です。彼らの唱える新秩序というのは、自分らの植民地支配の保全・権益の保守が目的なのですから。


アメリカなんて、当初は日本を相手にせずに四大国だけで会議しようとしてたしw 

日本は、人種的差別撤廃という重要な提案を行っている。これにオーストラリアやアメリカ合衆国上院が強硬に反対し、ウィルソン合衆国大統領がつぶした。


この人種的差別撤廃国際的合意となれば、植民地支配に大きな影響を与えたはずである。それを拒絶した列強の『国際新秩序』というのが植民地支配と現権益の保守という『旧秩序の固守』であることは明白であろう。

こういうところを無視して、日本が二十世紀の国際社会に貢献する責務を日本の指導者たちは負わなかったというのはいかがなものか。



著者が認めているように、他の論者の引用が多く、また自説は強引、ちょいとついていけませんでした。


この本に書かれているテーマについていえば、内田さんの論よりも、


「日本史」の終わり

と、

漢文脈と近代日本


を読むほうか゛よっぽど有益だと思います。

  (この二冊については、ブログで紹介済み)


もう二度と内田さんの本は読まんなー。



こんな本が大賞第一位になるなんて「新書大賞」っていいかげんなんだなぁとググってみたら、やっぱそうだったw



本は自分で書店で選ばないとダメなんだとあらためて思った金魚であった。



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posted by 金魚 at 09:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 評論・対談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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