2015年08月05日

碓井警部補シリーズ

本 ペトロ
今野敏  中公文庫



この碓井警部補シリーズは、第一作の触発をかなり前に読んでおりましたが、
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第二作の『アキハバラ』は背表紙の説明を読んでなんとなく気が進まずに、ずーっとそのままになっておりました。


最近、文教堂で碓井警部補の本がずらずらっと平積みされていまして、



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それじゃ、読んでみるかぁ。



第二作から、順に読み始めましたが、めんどくさくなって、エチュードは仕事場で、ペトロは家で同時に読みました。



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内容(「BOOK」データベースより)
その日、大学入学のため上京したパソコン・マニアの六郷四郎は、憧れの街・秋葉原に向かった。だが彼が、足を街に踏み入れた瞬間、店で万引き扱い、さらにヤクザに睨まれた。パニックに陥った四郎は、思わず逃げ出した!その瞬間、すべての歯車が狂い始めた。爆破予告、銃撃戦、警視庁とマフィア、中近東のスパイまでが入り乱れ、暴走する電気の街・アキハバラ。

安積シリーズの短編に、大したことをしていないのに騒ぎが大きくなったり、自分が犯罪を起こしたとあわててしまう若者の話がありましたね。
アマゾンのカスタマーレビュー 4.0
イマイチ感が・・・40点



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内容(「BOOK」データベースより)
横浜、池袋、下高井戸―。非行少年が次々に殺された。いずれの犯行も瞬時に行われ、被害者は三人組でかつ外傷は全く見られないという共通点が。一体誰が何のために?おなじみ碓氷部長刑事も広域捜査の本部にかり出されて…。警察、伝奇、武道、アクション…。今野敏がこれまで書き続けたジャンルを融合した、珠玉のエンターテインメント。堂々のサスペンス巨篇。
陰陽師やお祓いの話が出てきます。珠玉のエンターテインメントって、言い過ぎでしょw
アマゾンのカスタマーレビュー 3.6
60点



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内容(「BOOK」データベースより)

渋谷・新宿で相次いで発生した無差別殺傷事件。警察は衆人環視のなか、別人を現行犯逮捕するという失態を繰り返してしまう―。警視庁捜査一課・碓氷弘一は警察庁心理調査官・藤森紗英を相棒に事件の真相に迫る。


プロファイリングがテーマ。美人の警察庁心理調査官が登場・・・これってドラマ化狙いだよね。
アマゾンのカスタマーレビュー 3.9
70点・・・甘すぎか。



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内容(「BOOK」データベースより)
高名な考古学者の妻と弟子が相次いで絞殺され、現場には古代文字「ペトログリフ」が残されていた。この文字について調査を任された警視庁捜査一課の碓氷弘一警部補は、専門家を訪ね歩くうちに最強の助っ人とめぐりあう。それは、考古学、民俗学、言語学に通じる不思議な外国人研究者、アルトマン教授だった。考古学界を揺るがす惨事について、いにしえの文字が伝えようとしている意味とは?刑事と学者、異色のコンビが、殺意の正体に迫る!警視庁捜査一課・碓氷弘一シリーズ第5弾。

今回は相棒が外国人の考古学者w
アマゾンのカスタマーレビュー 3.0 厳しいっすね。
うーん、60点


今野さんの他のシリーズと比べて、イマイチでしたね。STシリーズは本屋で第一作を途中まで立ち読みしてから全く読んでいませんけれど。


「他に読む本がない時に買って読む」程度でしょうか。残念。




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posted by 金魚 at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月20日

うっ、早くアップしないと21日になっちまうだよ。

yokotobis.gif このブログも今日で10周年を迎えました。



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        やったね、やったー。               



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だーれも祝ってくれないから、自分で祝うっぺ。


さて、10周年に、何の本を紹介しようか・・・・・


今野敏さん、上田秀人さんは、面白いけれど、新鮮味ないよねw

最近読んだ本では、「卑弥呼と天皇制」、「謎の大王継体天皇」・・・マニアックですかねー。

「日本国家の神髄」・・・ますますマニアックw



本 「日本史」の終わり
池田 信夫・與那覇 潤  PHP文庫



ani_book2.gif 歴史の本ではなく、政治・社会評論ですね。



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内容紹介

かつて世界有数の経済大国だった日本は、なぜ“グローバル化"の進展とともに“停滞"してしまったのか? 現代の「決められない政治」「変われない企業」の原因は一体どこにあるのか?
本書は、日本を代表する経済ブロガーと『中国化する日本』で脚光を浴びた気鋭の歴史学者が、「西洋化」「中国化」「江戸化」の3つの視点から縦横無尽に語り合い、日本の歴史を大胆に捉え直す。
「明治維新後、貪欲に西欧化・近代化を図り、わが国は世界に類を見ない高度成長を遂げた」という通説は“幻想"であり、実は日本が未だに江戸時代から進歩していない、というのが二人の共通認識――。
「グローバル化しやすい中国人、しにくい日本人」「西洋近代はなぜ生まれたのか」「全員が拒否権を持つ日本」「高度成長は奇跡ではなかった」「『長い江戸時代』の終わり」など、従来の「日本史・日本人論」を覆す一冊。
変わる世界で、変われない日本人への処方箋が明らかに!



日本が“停滞"してしまった原因を究め、その解決策を求める、それが本書の目的ではありますが、


オイラが面白かったのは、『脳内お花畑』の方が読んだら卒倒してしまうかもしれない文・・・

・人類史では、平均すると成年男子の25%、人類全体の15%ぐらいが殺された

・集団と集団が戦う社会が人類の歴史の大部分だった

・道具を発明したことが人類を他の霊長類と分けると言われますが、あの膨大な石器はいったい何に使われたのか。最大の用途は、おそらく武器です。

・同じ場所で周囲と長期的な協力関係を維持しつづけるというよりも、その場その場で対立相手を「一撃」で倒して、ドカッと収奪して、さっさと持ち逃げするほうが合理的になる。

(この前段で、「人類の祖先がアフリカで最初に生まれてから200万年、短く見ても今のホモサピエンスが10万年ぐらいで、農耕社会になったのは1万年以内だから、遺伝的に見ると人類の歴史の99%以上は狩猟採集社会で、われわれの遺伝子はそれに最適化しているはずです。」とある。)

喜んでいただけましたか?
      われわれは人類史上もっとも平和な時代に生きているそうな。

・宗教が、戦争を勝ち抜くために共同体を作るメカニズムとして誕生し、相互にすさまじい殺戮を繰り返した果てに、平和になると宗教芸術や宗教儀礼をもっと荘厳にしてゆくかたちで進化していった。


・国家が戦争をするというのは間違いで、人間はずっと戦争を続けてきたのだという。国家はむしろその本源的な戦争を抑止する装置として出てきた


・歴史学と社会科学とを問わず、長らくわれわれは人間社会を考える際に、「定住」のほうをベースモデルにして、狩猟採集的なものは「例外」なのだと捉えてきたけれども、実は逆なのではないか。

・何かを生産するというのは、本来人間にとってきわめて不自然な営みで、社会の基盤でも何でもなくなる。


こういう部分を読むだけでも面白い本でした。


以上全てがこのお二人の理論なのではなく、対談の中で、様々な学者の理論・学説を紹介しています。



さて、日本の社会、政治についてですが。


・日本は平和で激しい紛争があまり起こらなかったために西洋のようにきちんとした法治国家にならなかった。

・日本人はそもそも「社会とは本来その内部に紛争があるのが基本なのだ」という発想を失っている。

・日本は法治国家ではなく、村治社会であり、「悪いやつさえいなければ、私たちはそこそこうまくいく社会なんだ」という発想が前提にある

・政治的決定に対する日本人のモラル・エコノミーというか、正当性の感覚は江戸時代に規定されている


そういう、日本でありながら、欧米の近代化・帝国主義に煽られて(これが当時のスタンダードであるから)やむなくグローバル化に対応したあげく戦争に突入しちゃった。

戦前回帰を唱える人たちがいるけれど、明治維新から敗戦までの形態が、本来の日本ではありませんからね。

しかし、「江戸時代」の姿が日本の伝統だというのもおかしいしw

これから、この日本をどのような社会形態・政治体制にしていくのが最善なのか、難しすぎてわかりません。


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ところで、

ちょいと中国の発展を過大評価しているのが疑問でした。現在のちゅう禍は、完全周回遅れの帝国主義の結果でしょうに。

13億数千万人の人口なのですから、単純に考えても、彼らの全てが日本人と同じ生活水準に並ぶためにはGDPを日本の10倍以上にしなければならない。それまでに資源は枯渇し、国土は荒廃してしまう(もうしつつある)でしょう。





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posted by 金魚 at 21:07| Comment(5) | TrackBack(0) | 評論・対談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月19日

御用人になりたいとは思わんけど。

本 神様の御用人 2
浅葉なつ  メディアワークス文庫

本 神様の御用人 3
浅葉なつ  メディアワークス文庫


『舟を編む』や『お髷番承り候(十)』や『卑弥呼と天皇制』や『「日本史」の終わり』やコミックなどと同時並行で読んでいたので、なかなか記事を書けませんでした。

『「日本史」の終わり』は非常に面白い本なので、書評を書きたいと思っているのですが・・・。


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読みやすいんですよね。




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内容紹介
御用人・良彦と狐神・黄金が神様からの無理難題に奔走する助っ人(パシリ)物語第二弾!

名湯探しに家探し、井戸からの脱出の手伝いに、極めつけは夫の浮気癖を治してほしい!? 御用人となった良彦に今回も神様からの様々な無理難題が言いつけられる。
手のひらに載るほどの小さな神様から、出雲のあの神様の妻まで、神様の神様らしからぬ悩みのオンパレードに頭を抱えるなか、
良彦は不思議な少女・穂乃香に出会う。誰にも言えない秘密を胸に秘めた彼女と、神様の関係とはいったい――?
フリーター御用人・良彦とモフモフの狐神・黄金が東奔西走する、神様クエスト第二弾開幕!





第一巻をEくんに「面白いよ」と紹介しましたが、「俺にはあんまり合わないな。」との感想でがっかりしましたが・・・


第二巻で登場した女子高生の穂乃香ちゃんに食いつき、一気に読破したそうでw



物語の設定も登場人物の設定も高水準だと思います。


読んでいて楽しく、読後感もいい。


第二巻の四柱『夫婦の事情』は秀逸。






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内容紹介
神様にだって願いはある! 神様と人間の温かな繋がりを描く助っ人物語

個性的すぎる洋服を押し付けられ、相撲勝負に柄杓探し、おまけにお菓子作りまで!?
走り回る良彦を横目に神様たちは今日もいたって自由気まま。
しかも今回は四国遠征をはじめ、とある神様に心酔する高校生にまで絡まれる始末。
こんな時に頼りの黄金は、お菓子の神様とスイーツ三昧で肥満の危機!?
そして穂乃香の協力を得て御用人業に励む良彦もまた、神様との出会いによって少しずつ変わりはじめる。果たして、今の自分にできることは――。
神様と人間の繋がりと絆を描く御用人物語、第三弾!




まあね、決してアラカンのオヤジが味読再読するような作品ではありませんが、読んでいて楽しくなる本ではあります。中高生にはおススメの小説です。


中高生であって、中高年じゃありません。読み間違えませんようにW


『モノレールねこ』を面白いと読む方は読んでね。

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5月に書き込んでアップを忘れて6月も半ば過ぎになってしまいました。もうじき四巻が発売されるそうです。




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posted by 金魚 at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 大衆小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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